宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターでは、今年も高校生参加のバイオ実験体験講座を開催します。現在、第一線で活躍している大学の研究者と、最先端の研究成果の一端を高校生が見る・聞く・触れることで、学術と日常生活との関わりや、科学(学術)がもつ意味を理解してもらうプログラムです。
当センターでは、遺伝子関連バイオ実験に力点を置いています。「DNAを食べたことがありますか?」に始まり、実際にDNAを見て、触ることから始め、遺伝子組換え技術で光る大腸菌を作る、コメのDNA鑑定などを実際に体験できます。今年は高校生と高校教員を対象にした3回の講座に合計で130名以上の応募がありました。詳しくはPDFファイルおよび下記を御覧ください。
イベント名
佐野日大附属高校SSH*
栃木女子高校SPP**
鹿沼東高SPP**
鹿沼東高SPP**
ひらめき☆ときめき***
バイテク体験講座(1)
バイテク体験講座(2)
松山高校SPP**
内容
ブ: ブロッコリーやタマネギからDNAを取り出して、DNAを見る・触る実験です。
米:コメのDNA鑑定、もってきた米粒がコシヒカリかそれ以外の品種かがわかります。
菌:蛍光タンパク質の遺伝子を導入して光る大腸菌を作る実験です。
メダカ(1):メダカの鰭の一部からDNAを抽出して、PCR法でしらべることで遺伝的な性別を判定する実験です。
アレイ:ハイブリ先生(DNAチップ研究所)を使ってアルコール代謝に関連するALDH2遺伝子のSNP型を判定する実験です。
メダカ(2):メダカの鰭の一部からDNAを抽出して、PCR法でしらべることで遺伝的な性別を判定する実験です。および、アルビノメダカの原因遺伝子を探る実験です。
タイムスケジュール
平成23年度 バイテク体験講座、ひらめき☆ときめき
※「バイテク体験講座」と「ひらめき☆ときめき」は同じスケジュールです。
1日目 朝9時半から受付(センター2Fのセミナー室に集合)
10:00 教員紹介、TA紹介、配布物の説明
10:15 ブロッコリーからDNAの抽出
10:45 実験の説明1
11:15 ピペットマンの練習
11:30 蛍光タンパク質のDNAを大腸菌に形質転換
12:00 昼休み
13:00 蛍光タンパク質の発現誘導
13:30 実験の説明2
14:00 米粒の磨り潰しとPCR反応
16:00 1日目終了
2日目 朝9時半から受付(センター2Fのセミナー室に集合)
10:00 集合写真の撮影
10:15 光る大腸菌を観察
10:45 光る大腸菌に関する解説
11:15 実験の説明3
11:45 DNA解析(電気泳動)
12:30 昼休み
13:30 センター内の見学(4班:15分ずつ)
1.蛍光顕微鏡室(光るメダカ、光る植物を観察)
2.メダカ飼育部屋、実験機器室の見学
3.ゼニゴケの細胞内観察
4.植物育成施設の見学
14:30 遺伝子組換えに関する講義
15:30 米のDNA鑑定結果の考察
16:00 まとめとアンケート、修了式
16:15 2日目終了