バイオサイエンス教育研究センターが設立されました

投稿者: | 2008年3月20日

宇都宮大学では、これまでゲノミクス研究棟に設置されていた3施設(遺伝子実験施設、RI実験室、農学部動物実験室)と環境調節実験棟とを統合して新しいセンターを設立しました。今まで遺伝子実験施設で行っていた高校生向けのバイテク体験講座等は当センターが引き継ぎます。センターには4つの教育研究支援部門が設置され、様々な面からバイオサイエンス分野の教育研究を支援していきます。また、センター専任教員に加えて農学部、工学研究科、教育学部の教員が兼任教員として加わり5つの研究領域を形成することで、学内はもとより学外との共同研究や利用をさらに推進していきたいと考えています。

宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターでは、単に教育研究の支援を行うだけでなく、「基礎」から「応用」分野にわたる研究そのものを主体的に推進すると同時に、産官学の連携に貢献し、計画中のバイオクラスターの宇大側の受け皿として発展することを目指しています。すでに各県の研究機関(農業試験場や水産試験場等)、あるいはキリンアグリバイオやバイエルクロップサイエンス等民間企業の研究所とも個別の研究者レベルでの共同研究は盛んです。

また、「北関東バイオクラスター(仮称)」創出の準備は、宇都宮大学特定重点推進研究の指定を受けて現在進行中です。

これまで遺伝子実験施設が行っていた高校生向けのバイテク体験講座やスーパーサイエンススクールの実施なども積極的に進め、北関東を中心に、高等学校が主催する大学模擬授業・体験授業にも講師として積極的に参加することで、バイオサイエンスやバイオテクノロジーに関して高校生を啓発する役割も担っていきたいと考えています。

センター設置の目的

これからの21世紀は、遺伝子レベルから環境・生態系レベルまでを統合した真のバイオサイエンスの確立が問われています。そこで本学では、バイオサイエンス教育研究のレベルアップを図り地域に貢献するための体制を整えるために、遺伝子実験施設、RI実験室、動物実験室および環境調節実験棟といった本学におけるバイオ系研究施設および従事する教職員をはじめとする人的・物的資源を集約し、高度にバイオサイエンスの教育・研究を推進する「バイオサイエンス教育研究センター」へと発展的に統合します。当該センターを新設することにより、学内的にはバイオサイエンスの教育と学術の発展に貢献し、研究支援を通しての人材育成を目指します。また学外的には、農学部および工学部を有する本学の特色を生かし、地域と連携したバイオサイエンス研究やバイオテクノロジーの啓発、および応用研究の中核として新たな領域を開拓することを目的とします。