2025年度

第121回C-Bioセミナー(第7回イチゴセミナー)

2025年4月30日(水)15時30分~
場所:対面(宇都宮大学峰キャンパスゲノミクス研究棟2Fセミナー室)およびオンラインのハイブリッド形式
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講演者:児玉 豊 教授(宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター)
タイトル:イチゴの光合成を最適化する葉緑体配置
内容:葉緑体は、光の変化に応答して細胞内配置を変えることで光合成を最適化している。たとえば葉緑体は、光の弱い曇天下では細胞表面に並ぶことで光合成を最大化し、光の強い直射日光下では細胞側面に並ぶことで光ダメージを軽減する。これらの現象は葉緑体定位運動と呼ばれ、これの調整は植物バイオマスの増加に寄与する。しかしイチゴを含めた農作物の栽培では、葉緑体定位運動が利用されていないため、植物の光合成能を十分に活用できていない。本講演では、我々が取り組んでいるイチゴの光合成の最大化を目指した葉緑体定位運動の研究に関して紹介する。また、本セミナーシリーズを主催している宇都宮大学イチゴプロジェクトについてもプロジェクト代表として紹介したい。