宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターの芋川玄爾特任教授が令和2年9月30日に紺綬褒章を受章しました。紺綬褒章は1918年に制定された公益のために多額の私財を寄付した者に日本政府より授与される栄典です。本学における研究活動の推進とさらなる発展充実を図るため、宇都宮大学に継続して寄附を続けてきた功績を認められました。
芋川特任教授は数多くのスキンケア剤やシャンプー・ボディーソープに配合されている保湿成分セラミドの研究を長年リードしてきたことで知られていますが、現在はシミ・シワ・タルミ・肌乾燥を抑制するアンチエイジング美容のための化粧品用天然素材の研究を進める中、マイコスポリン様アミノ酸(MAAs)に着目し、米雑誌Journal of Biological Chemistryに投稿したヒアルロン酸分泌促進作用に関する論文が受理されて注目が増しています。MAAs研究会を主宰して研究分野を拡げるための研究助成活動にも力を入れています。
また本学で実施しているグローバルサイエンスキャンパス事業では、受講生が最初に触れる最先端の科学技術体験になる選択科目の一つを担当し、肌の老化に関する最新の科学研究と生活の中にある日々のスキンケアが実は密接に関わり合っていることを理解してもらうための講義を行っています。
<本件に関する問合せ先>
国立大学法人宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター
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TEL:028-649-5527 FAX:028-649-8651
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