挨拶

学長の挨拶

宇都宮大学学長 池田 宰

本学におけるバイオサイエンスの教育・研究の中核として

宇都宮⼤学では、バイオサイエンス教育研究のレベルアップを図り、地域に貢献する体制を整えるために、2008年に既存の遺伝⼦実験施設、RI実験室、動物実験室、環境調節実験棟を統合整備して、バイオサイエンスの教育・研究を高度に推進する全学施設「バイオサイエンス教育研究センター」を発足させました。

これまで、新たなバイオサイエンス分野の開拓という趣旨のもと、世界最先端の研究を展開するとともに、全学センターとしての研究⽀援を⾏ってきています。また、学部⽣および⼤学院⽣を対象にした学⽣実験の⽀援、種々のセミナーや実験講座の開催、⾼校⽣や⾼校の先⽣を対象にしたバイテク体験講座の開催等、教育分野にも多大な貢献をしてきており、名実ともに本学におけるバイオサイエンスの教育・研究の中核として、地域への貢献も含めて機能してきています。

また本学では、分野融合、異分野連携の取組みを全学的に進めていますが、バイオサイエンス教育研究センターはオプティクス教育研究センターと連携し、オプト・バイオシンポジウムを開催するなど、いち早く融合研究を推進してきており、このような取組みは、本学大学院博士後期課程地域創生科学研究科先端融合科学専攻オプティクスバイオデザイン専攻の発足にも繋がっています。

今後も、本学におけるバイオサイエンスに関する教育と最先端研究の推進・⽀援、およびその活動を通して地域社会の発展に⼤きく寄与し、広く国際社会にも貢献できることを⼤いに期待しています。

センター長の挨拶

センター長 蕪山 由己人

本センターは2008年に、本学の生命科学領域の教育と研究の発展を目指し設立されました。開設時は2名の専任教員と3名の職員でスタートしましたが、現在は専任教員7名、特任教員5名、そして30人近い兼任教員と20名を超える職員からなる、学内でも大きなセンターとして日々活動を続けています。

この間、本学学生の教育と研究推進を業務の中心としながら、社会との連携をはかるべく、各種活動を推進してきました。多くの高校生や高校教員の皆様には、毎年「バイオテクノロジー体験講座」を開催し、バイオサイエンスの魅力と可能性を体験していただいています。また、本学グローバルサイエンスキャンパス事業(iP-U)において、高校生等の研究活動のサポートも行っています。さらに、国内研究機関、県内高校との連携協定を締結し、さらなる研究の進展と地域社会への貢献を目指し活動範囲を広めています。

現在本学は、県内唯一の国立大学として、知の拠点として活動するとともに、様々なステークホルダーとの協働により新たな価値を創造する「共創」をキーワードとして、活動を開始しています。この中で、本センターは、より一層重要な役割を担うことになると考えています。これまでに培ってきた経験や事業を活かし、地域の産官学金と連携し、地域の課題に応える最先端の研究や高大連携活動をさらに充実させ、皆様と協働して進んでゆきます。