挨拶

学長の挨拶

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宇都宮大学学長 石田 朋靖

命を解き明かす「バイオサイエンス」!

バイオサイエンスに関する教育研究の推進こそ,21世紀に生きる我々が叡智を結集して進めていかなければならない重要課題の一つになっています。ワトソン・クリックによるDNA二重らせん構造の発見以来,化学,物理学,情報学を巻き込んだこれまでの50年間のバイオサイエンス(生物学)の発展には目を見張るものがあります。

宇都宮大学は,2001年に遺伝子実験施設を設置し,2003年にゲノミクス研究棟を完成させました。その後も順調に発展を続け,最先端の遺伝子操作技術を駆使した研究支援を行っています。また,学部生と大学院生を対象にした学生実験の支援,バイオセミナーとバイオ実験講座の開催,高校生及び高校の先生を対象にしたバイオテクノロジー講座の開催,さらに世界最先端のバイオ研究の推進など,大きな成果を収めています。宇都宮大学は,2008年に,(1)生物学に関する高度な人材の育成,(2)応用バイオテクノロジー研究の地域ネットワークの構築,(3)地球規模の環境と食料問題の解決を主な目的として,総合的に研究し支援するため,これまでの遺伝子実験施設,ゲノミクス研究棟,RI実験室,環境調節実験棟,動物実験室を統合整備して,新生「バイオサイエンス教育研究センター」を発足させました。

最高学府である大学には,過去の人類の叡智に学んで現在に活かし,未来へとその叡智を進め,次代を担う若者に正しく叡智を継承していく使命があります。宇都宮大学の「バイオサイエンス教育研究センター」が,バイオサイエンスに関する教育と最先端研究の推進・支援のみならず,その活動を通して地域社会の発展に大きく寄与し,広く国際社会に貢献できることを大いに期待しています。

センター長の挨拶

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センター長 山根 健治

本センターは2008年以来、学内外のバイオサイエンス関連の教育と研究の発展を目指してきました。この8年間、本学の学生の教育と研究に貢献するとともに、毎年「バイオテクノロジー体験講座」を開催し、多くの高校生や高校教員の皆様にバイオサイエンスの魅力と可能性を体験していただいております。

また、首都圏近郊の地産地消、食の安心・安全、環境保全に貢献する事業である「しもつけバイオクラスター」をになう組織の一つとして、地元企業、栃木県、市町村、金融機関、学校などの皆様との共同研究やフォーラムを通して地域連携活動を進めてきました。これらの成果は歴代センター長の夏秋知英教授と菅原邦生教授のリーダーシップをはじめ、関係スタッフや学生諸君のたゆまぬ尽力の賜物です。

21世紀の2つ目の10年を迎え、バイオサイエンスの役割は本センター発足時に比べ、より一層重要になりつつあります。気候変動に対応する作物栽培技術や作物の病虫害対策、環境保全に役立つ微生物の利用などが注目されています。特に、2011年3月の東日本大震災とその後の原子炉事故は、塩害や放射性物質による汚染など、食糧生産に係る環境に深刻な事態を引き起こしました。本センターは地域の機関と連携しつつ、専門知識と設備を生かしてこれらの課題の解決を目指しております。

本センターは大学COC(Center of Community)機能の一翼をになうべく、「地域イノベーション戦略支援プログラム」(平成26年度〜)、「グローバルサインエンスキャンパス」(平成27年度〜)などの事業を通して、地域の産官学金と連携し、地域の課題に応える最先端の研究や高大連携活動をさらに充実させ、皆様と協働して進んでゆきます。