大学院生の小野晶子さんが新規素材探索研究会の奨励賞を受賞

投稿者: | 2018年6月11日

宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターの生物分子情報学研究室(鈴木智大研究室)に所属する修士1年生の小野晶子(おのあきこ)さんが、新規素材探索研究会(http://www.sci.kanagawa-u.ac.jp/chem/uemura/newmaterial/index.html)の奨励賞を受賞しました。受賞課題は「冬虫夏草(Cordyceps militaris)由来レクチンの宿主への影響の検討」です。本研究会は大村智先生らを顧問とし、「自然の中から新しい機能を持つ有用な素材を探し出し、真に人々の健康と安全に役立つ」ことを目的として2002 年春に設立された団体です。


<冬虫夏草の一種 サナギタケ>

冬虫夏草は昆虫などから発生する「きのこ」であり、古くから漢方薬として利用され、その貴重さから高値で取引されてきました。小野さんは冬虫夏草の1種であるサナギタケのレクチンと呼ばれるタンパク質の研究を行いました。レクチンとは糖鎖に結合するタンパク質です。糖鎖は、私たちの細胞の表面に様々な形で存在しており、この糖鎖にレクチンが結合することで細胞と細胞の間の情報伝達を行うなど、多くの生命現象に関わるタンパク質です。

サナギタケは地中で生活する蛹を宿主として感染し、きのこ(子実体)を作ります。小野さんはサナギタケのレクチンが、1)蚕の蛹に対して羽化を早める作用があること、2)子実体の形成に影響をおよぼすことを明らかにしました。今後、きのこがなぜ・どのように子実体を作るのかを解明する上で新たな発見であり、新たなきのこの栽培技術の開発などに役立つことが期待されます。

 

【本件に関する問合せ先】
宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター
担当:大野
TEL:028-649-5527 FAX:028-649-8651
Email: c-bio@cc.utsunomiya-u.ac.jp