野生イチゴの土壌サンプルに興味がある方へ

当プロジェクトでは日本各地で野生イチゴを採取していますが(地図参照)、同時に土壌サンプルも採取し、現在マイナス20度で保管しています。土壌サンプルに興味がある方は是非、お問いわせよりご連絡ください。これから行う野生イチゴのサンプリングの際も土壌を採取・保存をする予定です。

イチゴを材料とする研究の中には、根圏微生物に注目したテーマもあり、最近ではイチゴの土壌媒介病原体に対する抵抗性に根圏微生物が重要な役割を果たしている例が報告されています1。この研究では、イチゴの遺伝子型と根圏微生物叢の特徴の間に関連があることも示しており、育種によって有益な微生物をリクルートできる品種が作出できる可能性を示唆しています。自生している野生イチゴの集団には、栽培イチゴのように大規模な病気の感染がほとんど観察されません。その背景には根圏微生物の影響もあるかもしれません。

土壌サンプルは、地点や採取した野生イチゴの種を記載して保存しています。

  1. Lazcano et al 2021 The rhizosphere microbiome plays a role in the resistance to soil-borne pathogens and nutrient uptake of strawberry cultivars under field conditions. Scientific report. ↩︎

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