未来型農業をつくるファイトバイオーム

 植物は、複合的な環境(光・温度・湿度・ウイルス・微生物・昆虫など)の中で生きています。植物科学は、長い歴史の中で、専門分野が細分化されてきましたが、未来型農業を目指すには、今こそ専門分野の垣根を取り除き、分野融合することが必要です。また緑の革命は食糧の増産を成し遂げましたが、一方で環境に負荷をかけてきました。これからの未来では、環境に調和した持続的で高度な農業を目指す必要があります。植物分子農学研究部門では、未来型農業の確立のために、植物を中心とした「ファイトバイオーム(Phytobiome)」という考え方が重要と考えています。ファイトバイオームとは、植物と複雑な環境や生物群集の相互作用のネットワークのことであり、これが農業生態系の健全性と生産性に大きな影響を与えます。植物分子農学研究部門では、植物の分子(DNAや遺伝子など)を研究しながらもファイトバイオームの意識を共有するメンバーで構成されています。また、学内の他部局や、学外の研究機関および教育機関、関連企業ともコラボレーションし、未来型農業のアイデアを創出します。

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