宇都宮大学イチゴプロジェクト

商品化を目的として作出された栽培イチゴは、育種の過程で遺伝的多様性が低下した結果、様々な環境ストレスに弱い傾向があります。宇都宮大学イチゴプロジェクトでは、遺伝的多様性が高く多様な環境で生息する野生イチゴを日本全国の自生地から収集し、病害虫への耐性を高める遺伝子や、未知の遺伝子の機能を最先端の手法を用いて明らかにすることで、今後のイチゴ育種や栽培技術の発展に役立てたいと考えています。将来は、様々なイチゴの野生種や突然変異系統を提供するNBRP(ナショナルバイオリソースプロジェクト)の拠点機関となることを目指しています。

プロジェクト発足の経緯

バイオサイエンス教育研究センターでは、令和2年度に植物分子農学研究部門を設置し、植物分子農学分野の強化を推進しています。これに関連して、令和4年度から栽培イチゴやその原種である野生イチゴに関する研究プロジェクトを開始しました。