第3回イチゴセミナー【NGSの技術発展とともに歩むイチゴゲノム解読の軌跡】2024.8.9(金) 14:00より開催
今年度より宇都宮大学イチゴプロジェクトでは、イチゴに関する最先端の研究内容を紹介する「イチゴセミナー」を開催いたします。学内外の皆様のご参加をお待ちしております。写真は第二回セミナー開催時の様子です。遠隔参加者はzoomのチャット機能から質問が可能です。
第3回の開催内容は以下です。
2024年8月9日(金)14時00分~
場所:対面(宇都宮大学峰キャンパスゲノミクス研究棟2Fセミナー室)およびオンラインのハイブリッド形式
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講演者:磯部祥子 博士 (東京大学大学院 農学生命科学研究科 園芸学研究室)
タイトル:NGSの技術発展とともに歩むイチゴゲノム解読の軌跡
要項
イチゴは他殖性かつ異質八倍体であるため、ゲノム構造が二倍体種よりも複雑であり、次世代型シーケンサー(NGS)が商用化された2010年頃にはゲノム解読が非常に難しい種であると考えられていた。しかし、その後のNGS技術開発の進展に伴い、ゲノム解読の精度が徐々に向上し、特に最近ではロングリードシーケンサーの普及により、相当な精度でゲノム解読を比較的容易に行うことが可能となった。さらに、深層学習を利用したツールにより、遺伝子予測も従来より高速に実施することができるようになった。その結果、複数の品種のゲノムや遺伝子配列を比較することができるパンゲノムの時代に突入している。本セミナーでは、NGS技術の進化に合わせてイチゴゲノム解読がどのように進んだのか、その軌跡を紹介する。