イオンモビリティMSを用いた野生イチゴに含まれる機能性成分の超高感度分析
イチゴには機能性成分として,アスコルビン酸やアントシアニン,エラグ酸等のポリフェノールが含まれ、それら機能性成分による疾病予防や改善効果が数多く報告されています。高い抗酸化能を有するイチゴ品種の育成はイチゴの高付加価値化に有効です。私たちは野生イチゴに含まれる機能性成分に注目し、健康機能性の高いイチゴの作出につなげたいと考えています。
野生イチゴから検出された機能性成分
野生イチゴを細かく粉砕し、アセトンと水の混合溶媒にて超音波処理後、一日放置したサンプルをLC-ESI-IMS-MS/MSで分析します。現在までに、エラグ酸、没食子酸、クマル酸、ケイ皮酸などの機能性成分が検出されています。
Different Mobility Spectrometry
イオンモビリティ分析により、野生イチゴに含まれる機能性成分の検出だけでなく、定量が可能になっています。