花成制御機構の解明

イチゴ栽培における花成制御機構の解明は重要な課題です。花成制御が可能になれば、イチゴの花芽形成を適切に誘導することができ、収穫時期の調整や栽培環境に応じた最適な生育管理が可能になります。これにより、年間を通じて安定した収穫が期待でき、また、収穫量の増加や品質向上にも寄与することができます。さらに、異なる気候条件に合わせた栽培が可能になり、地域ごとの生産性向上にもつながります。

本プロジェクトでは、日本各地から採取した野生イチゴ株を対象に、花成制御関連遺伝子の発現量に影響を与える環境要因を解明し、花成を自在に誘導する技術の確立を目指します。これまでに、花成を抑制する遺伝子として知られているTFL1の発現量を調べたところ、全国各地のFragaria iinumaeにおいて、長日条件下(22℃、明16時間:暗8時間)でTFL1の発現量に地域差が確認されています(左図)。