野生イチゴを対象とした研究の重要性
栽培イチゴは、おいしさや見た目の美しさを追求したあまり、様々な環境ストレスに弱い傾向があります。遺伝的多様性が豊富な野生イチゴに立ち戻り、栽培化に役立つ情報を得るために、以下の研究を進めています。

▶︎遺伝子工学的手法の開発

イチゴおよび野生イチゴの遺伝子機能を解明するために、遺伝子組換え技術やゲノム編集技術の開発を進めています。収量増加や病害抵抗性に関連する遺伝子を中心に、農業形質に影響を与える様々な遺伝子の機能解析を行なっています。
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▶︎病気の抵抗性遺伝子をつきとめる

炭疽病はイチゴ生産者を悩ませる病害の1つです。遺伝的多様性の高い野生種では、病害への抵抗性が栽培種よりも高いことが期待されます。そこで本プロジェクトでは、炭疽病菌耐性遺伝子を検出する分子マーカーを開発するため、炭疽病菌を感染させた野生イチゴで発現が大きく変動する遺伝子を調べています。
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▶︎イチゴに秘められた有用成分の分析

野生イチゴには私たちが未だ知らない健康有用成分、すなわち機能性成分が含まれている可能性があります。本プロジェクトでは、野生イチゴの機能性成分の解析を試みています。これまでに、ポリフェノールの1つであるエラグ酸に加え、イチゴでは初めてとなる他の機能性成分も検出されています。加えて、イチゴの生理的状態に関連する植物ホルモンの解析にも焦点を当てています。
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▶︎野生イチゴの地理的分布調査

私たちは、イチゴの野生種が持つ遺伝的変異の中でも、特に栽培化に有用な変異を明らかにしたいと考えています。まずは野外のどこに、どのような変異や表現型を持つ野生種が存在するのかを調べるため、野生種の地理的分布を把握することが課題です。本プロジェクトでは、北海道から九州まで、日長や気候などの環境条件の異なる地域で採取した野生種を解析の対象とします。野生種の分布を知ることは、イチゴの遺伝資源を保護する目的のためにも重要です。
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▶︎野生イチゴのゲノム配列解析

野生イチゴ集団における遺伝的変異を解明するため、変異解析と技術開発を進めています。特定の環境条件下や炭疽病などの病害応答において発現量が変動する遺伝子の同定に焦点を当てています。
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▶︎モデル植物としてのイチゴ研究

イチゴは学術的にも優れたモデル植物としての形質を備えてます。野生イチゴを用いて遺伝子組換えやゲノム編集を用いた機能解析を行い、開花、休眠、四季成り性など、様々な形質に関わる遺伝子の特定に挑戦しています。
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つながりたい
宇都宮大学イチゴプロジェクトは、イチゴ研究に関連する分野で多くの企業、農業試験場、大学の研究室と連携し、研究の発展を目指しています。イチゴの研究をしたい学生の皆様からのご質問(研究室の所属、大学院進学、日本学術振興会特別研究員受け入れ)も歓迎いたします。お気軽にお問い合わせください。