謝肖男助教が平成28年度日本農学進歩賞を受賞

投稿者: | 2016年10月7日

 

当センター専任教員の謝肖男助教が「根寄生植物の種子発芽刺激物質ストリゴラクトンの構造解析研究」に関する研究に対して平成28年度 日本農学進歩賞(主催:公益財団法人 農学会)を受賞しました。これは人類と多様な生態系が永続的に共生するための基盤である農林水産業およびその関連産業の発展に資するために、農学の進歩に顕著な貢献をした者を顕彰する賞で、40歳以下の若手研究者に贈られるものです。

今年度は全国で11名が選ばれました。平成28年11月25日(金)に東京大学農学部弥生講堂で授賞式および受賞講演が行われます。

【研究概要】 

謝博士は根寄生植物の種子発芽刺激物質であるストリゴラクトン(SL)と呼ばれる植物ホルモンについて、

①新奇SLの単離と化学構造の解析

②SLの植物界における分布の調査を行ってきました。
また、他の研究者との共同研究として、

③SL生産・分泌に及ぼす植物栄養素の影響の解析、

④SLの生合成経路の解析

⑤根寄生植物の発芽・寄生メカニズムの解析とその知見に基づいた新しい防除法の開発

にも取り組んでいます。

特に、これまでに知られている約30種類のSLの内、25種類以上のSLの構造決定に携わっています。

これらの研究はアフリカなど世界的に食料生産を脅かしている寄生雑草の生態を解明し、効率的な防除法を生み出すことにつながると期待されています。

<担当・問合せ先>
国立大学法人宇都宮大学
バイオサイエンス教育研究センター 
担当:大野
TEL:028-649-5527 FAX:028-649-8651
E-mail:c-bio@cc.utsunomiya-u.ac.jp