本研究室所属の小野晶子さん(修士1年)が、日本きのこ学会第22回大会において「学生優秀発表賞」を受賞しました。

本研究室に所属する修士1年生の小野晶子(おのあきこ)さんが、函館で行われた日本きのこ学会http://www.jsmsb.jp/第22回大会において「学生優秀発表賞」を受賞しました。受賞課題は「冬虫夏草(Cordyceps militaris)由来レクチンの機能解析」です。本学会は,わが国におけるきのこの科学と応用技術の発展を図ることを目的として,平成16年4月に改称・新発足した日本学術会議の学術登録団体で、平成元年に発足した「きのこ技術集談会」およびそれから発展した「日本応用きのこ学会」を前身にして今日に至ったものです。

冬虫夏草は昆虫などから発生する「きのこ」であり、古くから漢方薬として利用され、その貴重さから高値で取引されてきました。小野さんは冬虫夏草の1種であるサナギタケのレクチンと呼ばれるタンパク質の研究を行いました。レクチンとは糖鎖に結合するタンパク質です。糖鎖は、私たちの細胞の表面に様々な形で存在しており、この糖鎖にレクチンが結合することで細胞と細胞の間の情報伝達を行うなど、多くの生命現象に関わるタンパク質です。
サナギタケは地中で生活する蛹を宿主として感染し、きのこ(子実体)を作ります。小野さんはサナギタケのレクチンが、1)蚕の蛹に対して羽化を抑制・促進する作用があること、2)感染能力・子実体の形成に影響をおよぼすことを明らかにしました。そしてさらに今回の発表では、蛹の羽化の抑制・促進効果が、レクチンの糖認識機能によるものであることにも言及しました。

今後、きのこがなぜ・どのように子実体を作るのかを解明する上で新たな発見であり、新たなきのこの栽培技術の開発などに役立つことが期待されます。

 発表の様子

授賞式

表彰状