基盤プラン・才能育成プラン

こんな高校生を待ってます!

  • 将来、研究者やエンジニア、起業家やクリエーター、理数系教員になりたいという強い意欲がある。
  • 将来、国際学会で発表したり、英語論文を書くなど、グローバルに活躍したいという強い意欲がある。
  • 論理的な思考力や理工系の専門技術、専門知識、英語コミュニケーション力などを身につけたいという強い意欲がある。
  • 他校の生徒や大学生、大学教員と協力して、粘り強く研究したいという強い意欲がある。

基盤プランの概要

  • 7月~翌年3月のプランです。
  • 応募課題をもとに選考委員会で審査し選抜されます。
  • 以下の修了要件を満たした受講生には、修了証が発行されます。
    • 必修科目の受講
    • 選択必修1科目以上の受講
    • 選択科目から1科目以上の受講
  • 才能育成プランに進みたい人は、選択科目の「デザイン力実践Ⅱ~Ⅳ」の受講が必修となります。選考委員会で選抜されます。

*プログラムの内容が変更となる可能性もあります。

必修科目・選択必修科目の紹介

デザイン力実践Ⅰ(必修)

開講予定日:7月23日
「デザイン力実践」は全4回で展開されるiP-Uオリジナル講座です。第1回(デザイン力実践Ⅰ)が基盤プランの必修科目に位置づけられています。ここでは問題発見力・解決力といったデザイン力の基礎を学びます。これらは将来、研究者やエンジニア、起業家やクリエーター、理数系教員などになりたいと思っている人に培ってほしい力です。答えが1つでない課題について、みんなで考えながら答えを見つけていく過程は、あなたにとって新しい考え方や物事の捉え方を発見するきっかけになるでしょう。
第2回~第4回(デザイン力実践Ⅱ~Ⅳ)は選択科目ですが,才能育成プランに進みたいと考えている人は必ず受講していただきます。演習課題に取り組んだり,自分のオリジナルの研究課題の考案・ブラッシュアップを行ったりすることで,デザイン力の向上を目指します。

グローバルコミュニケーション(必修)

開講予定日:9月23日
この講座は、英語ネイティブ教員による英語を使った「モノづくりアクティビティー」です。与えられたミッションをクリアするため に、グループで発想力やコミュニケーション力をフル活用しながらたくさん英語で話しましょう! 最後は作成したものを全体に披露して、その記録を競います。英語で交流しながらどれだけミッションをクリアできるかな。

イノベーティブデザイン入門(選択必修)

開講予定日:8月6日
令和4年度まで宇都宮美術館の専門学芸員をされていた橋本優子氏を招いて、「デザインとは何か」「新しくものをつくるとは、どういうことか」について講義していただきます。その後、実際にグループで話し合ってデザインしたものをプレゼンし、橋本先生に講評していただきます。橋本先生の熱く刺激的なプレゼンへの講評は、今まで体験したことのない気づきをもたらしてくれるでしょう。

コーチング入門(選択必修)

開講予定日:7月22日
共創コーチング株式会社の稲垣友仁氏を招いて、コーチングのスキルやコミュニケーションスキルから高校生に役立つものを講義していただきます。講義してもらったことを実際にグループでワークしながら学んでいきます。目標を立てる技術、目標達成に向けて継続するためヒント、人間関係において知っているとちょっと得するスキルを教わります。

*公開予定日などに変更がある場合もあります。

選択科目の紹介

 宇都宮大学の先生を中心に、他大学や企業からも講師を招いて幅広い分野の講座を用意しています。好きなだけ受講できます。(最低1科目は受講してください)

*開講予定日などに変更がある場合もあります。

才能育成プランに進むには

  • 才能育成プランの選抜資格を得る
    ・基盤プランを修了する
    ・デザイン力実践Ⅱ〜Ⅴを受講する
  • 選抜
    必修科目、デザイン力実践Ⅱ~Ⅳ、iP-U独自のリフレクション(成長報告書)などの評価をもとに、選抜委員会で才能育成プランの候補生が選抜される
  • 指導教員とマッチングが成功すると、才能育成プラン受講生となる

才能育成プランの概要

  • 基本的に4月から研究室に配属され、担当教員の指導を受けながら研究を始めます。
  • 活動頻度、場所、また学会への参加や修了時期なども、担当教員やiP-Uスタッフと相談して、あなたが主体となって決定していきます。
  • 担当教員と協力体制が取れない、iP-Uスタッフとの連絡が取れないなど、研究を進めることが困難と判断された場合はiP-Uを継続できない場合もあります。

才能育成プラン修了生の感想とメッセージ

遠藤さんの感想とメッセージ

▶︎研究活動の感想

私のiP-Uでの最初の研究活動は、同所的に生息し、形態が類似している日本産大型陸棲貧毛類の2種をDNA(COI)と形態を用いてそれぞれ比較し、独立種として扱うべきか異種として扱うべきかを検討するというものでした。この研究で私が最も感じたことは、多角的な視点を有することで自分の興味をもっと深く探究することができるということです。従来まで一般に行われていた形態学的分類には、ヒトの主観的な感覚が入ってきてしまいます。しかし、そこにDNAという客観的な情報を取り入れるだけで研究の信憑性は大幅にアップします。この別の角度からのアプローチを行うことの重要性を経験 できたことは、私にとって大変有意義なものになり、今の私の研究への取り組み方の軸になっています。ある一つの疑問が浮かべば、そこからまた新たな疑問が浮かびます。それらへのアプローチにはさまざまな方法が考えられます。そのためには、多くの知識を身につけるだけでなく、実際の 研究を広く認識することが何よりも重要だと感じています。自身の興味を深く探究できたiP-Uでの3年間は私の人生においてこの上ない財産になりました。 

▶︎受講生へのメッセージ

「研究」は私達の今まで、そしてこれからを作っていくための極めて重要な活動です。そして何より、自分の興味を探究してる時の充実感と研究が完成した時の達成感の右に出るものはありません。もしかしたら「私なんかに…」のように「発見」を遠い存在のものだと感じている人もいるかもしれません。しかし、この瞬間でも世界中では新たな「発見」が次々となされています。 それらの「発見」をしている人のほとんどは、特別な能力を有している訳ではなく、自身の興味をひたすらに追求してきただけの人に過ぎません。つまり、誰でも興味さえあれば「発見」はできるのです。 教科書や本に載っているものは氷山の一角にすぎません。どんな分野でも追求してみるとわかっていないことが多くあることに気づきます。それらを探究し「発見」することは興味が続く限り、誰にでもできます。自身の興味を追求した果てに、世界中でまだ誰も知らない「発見」ができる瞬間が来ると思うとワクワクしませんか? 

横塚さんの感想とメッセージ

▶︎研究活動の感想

 (私自身、成長の連続でした。)
 才能育成プランに参加することになり、数日後、初めに突き当たった壁が圧倒的な「知識量」の不足でした。研究を理解するにも、仮説を立てるにしても、知識がないが故の思考の制限がありました。そこで、私は、学校や塾から帰ってきてから、毎日、自分の研究に関する勉強を続けました。初めは、一般的な概要、用語から学び始め、仕組み、成り立ち、過去の実験についても知識として蓄えることに努めました。過去の文献をとくかく読み漁り、分からない単語は何回も検索にかけ、きちんと理解することに心掛けました。これを続けたことで、最終的には、その研究の現状と先生が見ている世界に近しいものまでに到達することができました。
 才能育成プランでの研究活動を通じて学んだことは、「継続して学び続けることで、必ずやそれを続けた者だけに見えてくる世界がある」ということ。そういった努力した結果で、わからなかったことが理解できる喜びを実感できた経験は、私にとっての宝物です。もっと知りたい、もっと見たい、もっと学びたい!そうやって、自分自身が前に進んでいる実感がとても心地よいし、私自身、大学生、社会人、いつになっても、こうやって、前に進み続けられる人材であり続けたいと思っています。

▶︎受講生へのメッセージ

 iP-Uに応募されたということは、科学人材として、将来に夢を馳せている学生さんが多く参加されていることかと思います。知的探求心から生物の体内の仕組みを明らかにしたい人。環境問題に現代の科学技術を用いて解決に向けて将来、何らかの形で尽力したいと考えている人。それぞれ違う目標があるかと思います。そんな皆さんに私が一人のOBとして一つだけ心掛けていただきたいことをお伝えしたいと思います。それは、「積極的に発言すること」です。ごく当たり前のことのように思えますが、とても重要な事だと私は思っています。発言すること、それは緊張や不安も伴うかもしれません。私自身、初めは緊張しましたし、意見を持ち、発言することはとても勇気がいることかと思います。しかし、自分の感じたことや思っていることを自分の言葉で言語化し、表現してみることは、それだけ講義に積極的になれますし、その講義に対する理解も深まります。
 そしてそれは、自分がわくわくできるもの、興味を持って熱を注げるものに出会うことのできるチャンスにもつながります。iP-Uには様々な講義があります。その講義をして下さるのは、教授や研究者、はたまた社長といったその道に精通した人です。一つの道を極めた人の見る世界は、大胆で、時には偏りがあるように感じるかもしれません。そういった方の講義を受ける中で、自分が見えている世界の輪を広げ、世の中で起きていることを多角的な視点で考えることができるようになると思います。iP-Uはどの学部にも所属しない、唯一無二の学び舎なのです。なんにでもないということは、すなわち、なんにでもなれるということ、ぜひ、それをiP-Uに参加する中で、多くの世界に触れ、学ぶ中で、「わくわくする気持ち」「知りたいと思う気持ち」を大切にしていってほしいと思います。最後になりましたが、皆様のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。一人のOBとして応援しています。