iP-U Letters

iP-U Letters (issue-160312)

こんにちは、コーチの稲垣友仁です。ip-uラストの月の3月になりました。
皆さんも、それぞれの学年の最後になると思います。

今年度、うまくいった人も、今年はいまいちだったなと思う人も、今年度を振り返って、来年度のスタートがうまくいくようにいい切り替えの月にしてください。日々を、大切にしていきましょう。

次回、最後の3月の報告書も楽しみにしています。

●勉強に対するモチベーション
Q:自分では最善を尽くしたと思ってテストなどを受けても、自分がやった努力の分だけの結果が返ってくるわけではない、ということが起きたとき、気持ちをポジティブにして、また頑張ろうと思うようにするには、どうすればよいでしょうか?私は、少し、それと向き合うのが怖くなってしまいます。
A:正直な気持ちを質問してくれありがとうございます。
まずは、そういう自分と向き合うのが怖いというのは、すごく自分を見ていると思います。

特にテストでは、要領がよくないと点数につながりません。ポイントを外すと結果が出ないわけです。逆を言うと、ポイントを押さえていれば、結果が出る。そういうセンスを磨いていくことも大切です。ある意味、今回は、少しポイントを外しただけと考えることもできます。なので、次はどこに要点を絞ればいいのか、一種のゲーム感覚で考えてみるのはどうでしょう。
頑張るのではなく、ゲームする感覚ですかね。当然、やるべきことは、コツコツとやる必要はあります。

そう考えると、勉強などをやっていくときに大事なことは大きく分けると二つです。

1.計画、戦略 (どこをどのようにやっていくか狙いを定める)
2、行動 (コツコツ、やり続ける、時間数)

1と2の両方がうまくマッチした時に結果が出続けていく力がついたことになるのです。

Q:あと少しで高校生になって、1年がたちます。私は高校で、今までとは違うまったく新しい環境の中で過ごしているうちに、自分は、中学生のときより頑張れていないのではないかもしれないと思うようになりました。実際に親からも、中学生の時のほうが一生懸命だったといわれました。考えがどうしても悪い方向にいってしまい、どうしたら良いのかが中々でてきません。このような時、どうしたら良いでしょうか。
A:中学校と高校では、ぜんぜん流れが違っていて、中学校では、丁寧に教えてくれて、道筋もつけてくれているので、言われたことを頑張って、力技で勉強すればなんとかいい点が取れるのですが、高校は多義にわたっているし、量が多いので、そういう方法でやっている人は、パンクしてしまうことが多いです。大学に行っても、世の中にでても同じなのですが、自分でポイントを見つけて、自分でやっていく力が必要です。

私も、力技タイプだったので、高校の時に一度つぶれてしまいました。成績も悪くなり、部活との両立で疲れてしまってバーンアウトしていました。それ以来、ポイントをついて勉強する必要性を感じ、勉強の流れを変えていきました。

「中学生のときより頑張れていない」と思えたことは、ある意味チャンスだと思います。

では、「どうしたら頑張れるのか」「何をどうやってやればいいのか」をこの3月考えてみて下さい。先生に聞いたり、そういう本を読んでみたりして、自分のやり方を変えるチャンスに来ていると思います。4月、新しい学年でどのように勉強していくのかを、3月は振り返りの月、戦略を立てる月にしてみてください。
●勉強のやり方
Q:定期テストの点数があまり伸びないのですが、何に問題があるのかわかりません。

A:点数が伸びないと心配になってきますよね。

ただ、伸びないのには、やっぱり原因があります。これについては、本人に聞かないとわからないですし、チェックする項目はたくさんあります。とりあえず、下記の3つの視点でチェックしてみてください。セルフコーチングのPDCAを簡単にして
P(計画)D(実行)S(評価)にしてみました。
プラス、皆さんの質問を読んでいて、感情に振り回されている方も多く感じたので、感情面の扱い方もプラスしました。

1.目標設定の方法 Plan
・1週間、今日1日などの見通しを立てて勉強をしているか
・目標点数を科目ごとに決めているか
・少し余裕を持った計画になっているか

2.勉強について Do
・決めたノルマをこなしているか
・充実して勉強できているか
・ベルを鳴らす、友達と一緒にやるなど、仕組みを使って、やりきる環境を作っているか

3.振り返りについて See
・決めたことに対して、一日ずつ振り返り、改善しているか。
・テストの悪かったところを修正しているか
・テストの結果で自分の傾向を把握しているか

4.感情について emotion
・悪い結果が出ても、きちんと受け止めて、具体的な行動に変えているか
・悪い感情に振り回されず、楽観的に、切り替えができているか
・勉強が楽しく、没頭できているか
●ネガティブな性格

Q:私は人見知りで、他人の目を気にしてしまい、思うように行動ができなかったり、小さなことでも考えてしまい、どんどんネガティブな方に行ってしまいます。これは、治りますか。それとも性格なので無理ですか。

A:基本的には、治っていきますよ。

人には、ポジティブなタイプとネガティブなタイプが同じぐらいの割合で存在します。で、どちらのタイプもネガティブ、ポジティブの両方を持っていて、割合が違うだけです。
問題は、自分自身にネガティブな考えを向けると、際限なく心が重たくなっていきます。その部分だけ注意すれば、そのほかは才能になります。
他人の目を気にしてしまう部分は、他人の心に気づける才能ですし、小さなことでも考えてしまうのは、研究者にはとても大切な才能です。
ですので、性格を変える必要はありません。性格をうまく使えるようになっていくといいですね。

今は、大きな目標がないので、日々の小さな出来事に一喜一憂してしまっているのだと思います。自分が本当にかなえたい、志のある目標ができたときには、それらの悩んでいたものは、すべて才能に代わって、あなたの力になってくれることでしょう。

自分をそれだけ悩ませているということは、すごい才能だと僕には見えますよ。

自分の良さがわかってくるといいですね。誰か、良いこと言ってくれる人に、自分の良さは何かを聞いてみてください。
●健康
Q:最近、1日寝たぐらいでは、そう簡単に疲れが取れず、次の日以降にもひきずってしまうことが多くなった気がする。肩が重くて動かすのが辛い。何を治せば疲れが改善されるのかなと思いつつ、生活のどこにそんな要素があるのかわからず、どうすることもできない。
A:身体の調子で大変な思いをしているようですね。
特に、11月からこの2月まで、特に女子は体調面や感情面で具合が悪くなる声を多く聞きました。そういう意味で、そういう時期なのかもしれないですし、女性は体を冷やすと血行面の障害(血の巡りが悪くなる)が出て、肩が重くなったり気分の浮き沈みが多くなったりするようです。睡眠や規則正しい生活をしたり、身体を冷やさないようにすることなど健康面で日々気を付ける必要があるかもしれません。症状を把握して、具体的に取り組むと良くなっていくことが多いです。
不安なときは信頼のおける人(保護者、医師、教師など)に相談してみてくださいね。
●不安

Q:センターまで、後一年を切ってしまいました。私の第1志望までへの道のりは遠く、心配を感じています。とりあえず今できることはやりつくそうと思い、毎日勉強に励んでいます。
それでも焦ってしまったり、不安になったりします。受験において仕方がないことだと思いますが、少しでも軽減するにはどうしたらいいでしょうか。
A:不安な中、今できることを、やりつくそうと思うことは素晴らしいです。
基本的に、誰のもとにも不安はやってきています。みんな同じです。

不安を軽減するには、やると決めたことをきちんとやりきること。
自分で、小さいことを決めて、それをきちんとやると不安が少し和らぎます。
あとは、不安が襲ってきたら場面を変えることです。
気分転換ですね。運動したりなど、没頭できる、今と違うことをやってみるだけで気持ちは入れ替わります。
●不安
Q:私は、すぐに緊張してしまい、思うような行動ができなくなることがよくあります。
なので、緊張しないコツや、緊張を和らげる方法があったら教えてください。
A:緊張するのは、自分の理想があり、それに対して出来るかどうか不安だから起こるものです。

①理想を下げる
最初だから失敗して当然と思って臨む。すべては経験です。10回ぐらいやれば誰でもうまくなります。

②自分をほめる
自分にも他人にはない良いところがあります。少しでもできたら、喜んだり、自分をほめたりしてみてください。自分に厳しいと、失敗できないので緊張するのです。

Q:目標を達成しようという気持ちが高められず、達成できず失敗してしまうことがあります。
どうすれば、意識を高められますか。
A:大きな成功を、いきなり望むのではなく、小さい成功でモチベーションを上げていってください。
自分の都合のいいようにモチベーションは上がってくれません。普段から小さい成功で満たしていくことで、上がりやすくなります。
モチベーションというのは、犬とか小さい子どものようなもので、モチベーションもほめてあげないと、ここという時に上がらないのです。
自分を褒めることです。小さいことでも。

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iP-U Letters (issue-160226)

こんにちは、コーチの稲垣友仁です。2月も終わり3月になりました。
現在、1月の皆さんの報告書を読ませていただいたところです。

1月はテストが多かったようで、テストや進路についての悩みが多くなってきました。
悩むということは、目標を持っているということです、そして、それと真摯に向き合い、その課題を克服しようと考えているから悩みになるのです。
ぜひ、逃げずに期限までは一生懸命悩んでください。
考えすぎて精神的につらくなる人は、楽観的に考えてください。もしくは、人に相談してください。

皆さんの状況によって、対応方法は変わってきます。そのセンスを磨くために、このQ&Aを行っています。

また、2月の報告書も楽しみにしています。
●進路への不安

Q:行きたい大学がやや決まり、勉強が難しくなってきました。
学校での進路に関する集会や、先生と進路について深く話すことが多くなり、大学や、将来なりたい仕事につくために日々歩んでいっていることが感じられるようになりました。
私は、高校2年生に来年度なります。

難しくなる勉強や、少しずつ近づいてくる受験に少々緊張と不安がありますが、稲垣先生も高校2年生になった時、このような気持ちになりましたか?
A:はい、将来どうなるかわからない不安や、自分は失敗するかもしれないという不安は、つねにありました。
寝られない夜を過ごすこともあったかな。
そして、報告書を見て、皆さんが同じような思いで不安になっていることを知っています。
この時期、進路について不安で心が一杯になることがありますが、むしろ、それは普通のことだと思います。
やるべきことをきちんとこなしていけば、この不安はエネルギーに変えられます。
頑張ってくださいね。

Q:親が私になってほしい職業と、私自身がやりたいと思っていることが違っていて、将来的に考えれば親の言う道へ進んだほうがいいと思うのですが、いまじゃなければ私のやりたいことはチャンスを逃してしまうかもしれません。しかし、私にはやりたいことを最後までやりきることができる自信がありません。
正直、それを応援してくれる人もいないし、相談できる相手もいません。
私はそのやりたいことが好きだというだけで、そのことに対して得意なわけでもありません。それに挑戦するにもあまり時間がないので迷っています。
A:具体的なことがわからないので、何とも言えないのですが、私も36歳で方向転換をしました。
そこで、本当に好きなことがわかり、今の仕事をしています。
それまでは、何が好きだったのかわかりませんでした。

本当に好きなことで、ご縁があるものであれば、必ずそこ行きつくと、いろいろな人生を見ていて思います。

今決めるということは、本当に大変だとは思いますが、やれることは時間いっぱいまで一生懸命悩むことです。
そして、時間が来たら、決めた方向で一生懸命やる。
そして、その道が合っていればうまくいくだろうし、やっぱり違う道がよいと思ったら、そちらの方向に向いていくでしょう。

そういうことを、最初からばっちり分かる人は、見たことがありません。
皆さん、動きながら臨機応変に変えていっています。

すべてを、すぐに、完璧に、行う必要はありません。
予想して、体験して、微調整を繰り返しながら進んでいってください。

たくさんのサンプルを見て、そう思います。

●テスト

Q:「できた!」と思っていた問題も、テストになっていしまうと、頭がパニックになって、問題の意図がわからなくなってしまいます。
どのような対策を取れば落ち着いてテストを行うことができますか?
A:私は、大学入試のセンター試験本番で、そうなってしまいました。いつも得点を稼いでいた数学がパニックになって、いつもの半分の得点に・・・。
私は専門ではないので、そういう体験がある方に聞くといいのですが、今思うと、私の中では、下記がポイントだったなと思っています。

1.事前勉強をしっかりやって自信をつけている
2.テスト全体を把握する時間を最初に持ち、どのようにやっていくのか、時間配分を決め、見通しをつけてからテストの解答を行う。

入試本番でなくて良かったですね。

●勉強のやり方

Q:スケジュールを立てるときに、
・きつきつに予定を埋める
・大幅に余裕を持たせる

のどちらが良いですか?

いつもは、余裕があるとだらけてしまうのですが、きつきつのタイトなスケジュールだと、破たんしたときの立て直しができなくて困っています。
A:どちらがいいかという答えはナンセンスで、どちらも場合によって使い分けるのが結果を出している人の方法だと思います。
要するにバランスです。
調子が良く、乗っているときは、きつきつで、乗っていけばいいと思います。あと、テスト前は、きつきつになってもしょうがないでしょう。
しかし、普段は、急な予定にも対応できるように、80%ぐらいの予定にしておくのがいい方法だと思います。
自分のほどよい塩梅(あんばい)を見つけていってください。

●成長報告書の5つの評価視点

Q:3.コツコツ力
8月から1月までの成長報告書を見ると、3.コツコツ力が1番点数が低いのですが、どうすれば上がるかがわかりません。
A:目標を立てたけど、実際やれなかったりすると思います。
計画を立てるときに、一度シュミレーションをしてみてください。
本当にやれるのか?
実際にやってみて、やれるか、やれないかの判断をして、また計画の立て方に反映していく。

自分の特質を知り、自分に合った方法で進めていくことが継続のコツです。

Q:5.発想力
セルフコーチング講座で教えていただいたことが、とても役立っています。ありがとうございます。
質問は、5.発想力という項目について、逆方向の発想とは、どのようにしたらできますか?
また、どのような場面で役立てるのかを教えてください。
A:役立ててくれて、とてもうれしいです。お伝えいただきありがとうございます。
5.発想力については、何人かの方から質問をいただいています。
前回のip-u letterでもお答えしたのですが、改めて、お伝えすると、

発想力は、常に、これでいいのか?と批判的に物事を見る力が必要です。
どのような場面でも「ほかに方法はないか?」と考えることです。

いきなりは難しいと思いますので、第3者になってみる。

例えば、この場面で「イチローだったらどうするか?」
「アインシュタインだったら、どう考えるだろう?」など、イメージできる第3者の視点に
なってみるところから行うといいかと思います。

役立てられるのは、やっぱり研究や開発など、何か、新しいものを生み出す時に必要になってくると思います。皆さんの日常では、数学の証明問題や、論文、レポート、プレゼンテーションでも使うと、みんなをハッさせることができると思います。

(補足: 「幸運をつかむコツ:科学的発見のケーススタディ」という授業で,こんなことを紹介しました。予想とは異なる実験結果を得たとき,その結果が「答え」になるような「問題」はないか?と考えてみる。そうすると,思わぬ大発見をしたことになる場合がある。「逆方向の発想」の一例です。工学部・大庭)

 

Q:1.国際的巻き込み力
1.国際的巻き込み力に関して、なかなかそれの点数が上がらないのですが、身近なことで例えればどんなことをすればいいですか。
A:基本的に、いきなり、外国人に対して、お願いしたり、巻き込んだりするのは、難しいと思いますので、現段階では、英語の勉強をしていくことからが、ここにつながることになると思います。

皆さんの報告書を見ていて、下記のようなことが上がっていました。

・外国人と会って、自分から積極的に話した。
・ip-uの英会話講座を取った。
・学校にいる、ALTの先生と話した。質問してみた。
・英会話の企画に積極的に参加した。
・通学時間に英単語を覚えた。英会話を聴いた。
・英語でプレゼンしてみた。
・30分間、仲間と英会話をトライしてみた。
・1週間のホームステイに申し込んだ

とにかく、将来のビジョンに対して、今できることをこの機会に目標をもってやることです。
将来は、必ず英語がしゃべれることが必須になると私は思っています。
英語がしゃべれると世界も広がる。そのイメージをもって、今から英語に触れる時間を増やしていくことが大切です。

Q:1.国際的巻き込み力とありますが、どのようにすればよいのかわかりません。
忙しいため、ip-uの選択科目Bにもなかなか出られず、外国人に会う機会もあまりありません。どうすればよいでしょうか。
A:将来を見据えて動いている人は、英語が話せるということは、とても有利になることに気づいています。
そうすると、自分から機会を作って、英語に触れる頻度を増やしていきます。

あなたは、英語の大切さを感じているでしょうか?
そのようなモチベーションがないと、今の忙しさに埋もれて、何も変えていくことは難しいでしょう。

ぜひ英語に対する大切さを考えてみてください。
そうすると、自分からそういう機会を作り出します。
将来的に、そのような機会がなく、英語なしでもいいというのなら、この項目はいらないでしょう。

あくまでも、あそこに書いてあることは目標です。それを目指して今の自分がやれることをやっていいけばいいかと思います。

Q:4.科学的審美眼
個人研究や学校でもいくつかの研修に参加しているのですが、それぞれの完成形のイメージがわきにくいです。
なので、やるべきことが明確になっていなかったり、上手にやりくりできないところがあります。
A:この力が苦手な方は、現実を一生懸命やるほうが好きなタイプかもしれません。
その反対側になる、イメージを作る力は、鍛えていかないと育たないかもしれません。

完成形のイメージを描くには、一つの方法ですが、わからないところを先生に質問したり、
先輩や同僚に質問したりしながら自分の思いを明確にしていくことが大切です。
あくまでも、完成形を描くのは自分自身になります。
質問によって、こうなればいいという自分自身のイメージを作りながら聞いていってください。

本当に自分でつくれるようになるには、時間がかかると思いますので、根気強く行ってください。。

絵が得意だったら、質問しながら絵を描いたり、国語が得意な人は言葉に起こしてみることで、イメージ創出の助けになってくれると思います。

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iP-U Letters (issue-160212)

こんにちは、コーチの稲垣友仁です。
12月の皆さんの報告書を読ませていただき,受験というものに対する、いろいろな感情が伝わってきました。焦りや、不安などが感情に来ているかと思います。

しかし、安心してください。そんなあなたは、普通です(笑)。

必ず、どこかのタイミングで、皆やってきます。

その、焦りや不安は、自分のパワーにできるのです。
興味のある人は、下記のQ&Aを読み進めていってください。

また、1月の報告書も楽しみにしています。
●計画

Q:冬休みに入り、自由な時間がたくさんできました。しかし、部活が午前中にあり、帰宅してからは、昼寝をしてしまう時がほぼ毎日でした。学校で与えられた課題もあり、なかなか自分のやりたい勉強ができずに焦りとイライラがたまっています。そのせいで、唯一のストレス解消法の睡眠もうまくできずに起きてもイライラしてしまいます。他のストレス解消法を見つける方法はありますか。おすすめがあったら教えてください。
A:冬休みや夏休みなど、多くの時間を得ると、あれもしたい、これもしたいと思うので、それを計画に反映させようとします。しかし、休みたいので休んでしまって、思い描いた通りの計画が進まず、余計に心が焦るということは、多くの人が経験しています。
まずは、休むことも計画に入れてあげてください。そのうえで、やりたいことを無理のない計画として立てる。

そして、立てた目標は、きちんとやりきることです。
やりきらないから焦るので、他のストレス方法で解決しても変わりません。
根本的な原因としっかり向き合って、ダメなところを見つけて修正していってください。

※一応、ストレス解消法は下記に記します。

●気分転換

Q:勉強の気分転換で何か良い方法はありませんか?
A:気分転換は、今やっている作業と反対のことをやると気分が入れ替わります。
多分、勉強は室内でやると思います。ですので、屋外にでるといい。
そして、座っているということは、その逆の動くということをやることです。
一番は、屋外での運動が気分転換には一番いいです。
球技など、没頭できるものが一番、気分が転換できます。
忙しい人は、音楽をかけたり、本を読んでみたり、掃除をしてみたり、ゲームもいいのですが、ゲームははまってしまうので要注意。

もっと忙しい人は、天を仰ぐだけでも気分を転換できます。状況に応じてやってみてください。

●進路

Q:進路で悩んでいます。高校2年生なので、もうはっきりと志望校や学科を決めなければいけないのですが、迷っています。目標が決まらないからか、最近勉強にも身が入りません。ですが、それを理由にせず、勉強を頑張って、行きたいところへ行けるようになりたいです。
A:この選択は皆が悩んでいると思いますよ。とりあえず、いつまでに決断をするのか期限を決めて、そこまでは目一杯悩んでください。信頼のおける人、3人ぐらいに相談してみることもいいかもしれません。

●勉強のやり方

Q:私は、特にテスト前や期限のあるものに対して、自分を追い込んでしまうことがよくあります。中学3年生ぐらいまでは、その自分の性格をポジティブにとらえていたので、あまり苦にはなっておらず、むしろ、このような私の性格が好きでした。
しかし、高校2年生になって、自分を追い込んでいることがつらくなってきました。初めのうちは、「がんばれ」などと自分を自分で励ましていましたが、最近になって、追い込むことがつらいと思うことが多くなった気がしています。
そして、特に夜中、一人で勉強しているときには、「本当にこのままで大丈夫なのかな、どうしよう?」と、思いはじめ、なんだか悲しくなってくるのです。どうしたら、こんな自分の性格を以前のようにポジティブに考えられるでしょうか?
A:一生懸命な性格なのですね。追い込むということは、大事なことですが、ずっとは続きません。ある意味、違ったやり方を見つけるチャンスだと思って楽にやるやり方をやってみたらどうでしょうか?
私も似たような性格で、自分を追いこんで勉強していました。しかし、中学校までは持ったのですが、高校では通用せず、つぶれてしまいました。でも、それ以来、楽にやる方法でもあまり結果が変わらないことに気づきました。
むしろ、力を入れずにやれた時のほうが、結果が良かったりしたのです。
そういった意味でも、今方法を変えるのは難しいし、不安かもしれませんが、他のやり方に目を向けることも考えてみてください。

●焦りと不安への対処

Q:大学の先生と研究を行っているのですが、自分たちの求めるレベルの結果に、きちんとたどり着くのか不安です。
ip-uのみならず、勉強も然り、目標達成のためにはやるしかないということは、わかっているのですが、やはり、あせりと不安が消えません。どうしたら焦りや不安を無にして、結果へと自分を導くことができますか。

A:焦りや不安は良くなりたいと思っている証拠です。その思いを大切にしながら、その思いをエネルギーに変えていけるといいね。
焦りや不安は悪くありません。
焦っている自分に気づいたら、ちょっと目を閉じて、まずは、落ち着きましょう。

そして、「自分は焦っているなあ」と感じてみてください。そしてそれは、頑張っている証拠です。
自分自身をちょっと離れた位置から眺めてみるのです。そんな自分を見るとどう思いますか?

「自分は頑張っているなあ」と思ったり、感情を客観的に見ることができるとスーッと焦りや不安が消えていくことがあります。
焦りや不安があるときは、感情とつながりすぎているのです、ちょっとそんな自分を客観的に見ると落ち着きます。

そんな自分を愛らしく思えるというか、愛することです。
基本的に、焦りや不安は、消さなくていいと思いますよ。
じっくりと感じて向き合うと、むしろそれはパワーになっていきます。

●部活と勉強の両立

Q:勉強と部活動の両立が厳しいですが、部活をあきらめるか、頑張って両立させるか迷っています。
A:このような悩みは、よく聞きます。
両立してうまくいく人もいますし、部活をあきらめて勉強に集中してうまくいく人もいます。
自分には、どちらのパターンがあっているのかをよく考えて決断するしかありません。
あなたをよく知っている人5名に、どちらのほうがあっていると思うのか、理由も含めて聞いてみると答えが見えてくるかもしれません。

自分のことについては、自分がよく知っているようで、知らないことも多いのです。
周りのほうがよく見えていることが多いです。時間があればやってみてください。

●受験に向けて

Q:今年は3年生になるので、受験勉強を頑張りたいと思っております。
しかし、毎日勉強かと思うと今から辛いです。どうしたら良いでしょうか。
A:誰もが通る道なので、仕方ないというのが正直なところで、こればかりはどうすることもできません。
何か一つでも楽しみが見つかるといいね。
受験勉強=辛い、というのではなく、受験勉強=自分を伸ばせる唯一の機会
など、受験勉強を自分の目的の何かにしてしまうと、もう少しモチベーション上がるかもね。

Q:受験0学期と言われる学年になりましたが、気持ちの入れ替えや気合の入れ方には、どのような方法がありますか。
A:気合を入れるには、自分のモチベーションとつながるのが一番です。
おすすめなのが、計画を立てることです。
大事なのは、「見通し」です。
今後、どのように勉強をすすめようか。どこに向かおうかなど未来について、まずは自分なりの目標を持ちましょう。
そうしているうちに、気合は入ってきます。ポイントは、とりあえず最初の段階はネガティブなことは考えないことです。

●常に一生懸命になりたい

Q:「やるときはやりたい」という性格だけれど、本当にやりたいことでないと、あまりやる気が出なくて、グダグダやってしまう。「やりたいことをやるときは一生懸命」から「やらなければならない時には、いつも一生懸命」に変わるためには、まずしなければならないことは何ですか?
A:ずばり、いい目標設定をすることです。目標が、本当にやりたいことになっていれば、あなたの性格ならば絶対にやり切るでしょう。
絶対に達成したいと思える目標を設定してください。
そこにモチベーションが入ったら、一生懸命になれる「ゾーン」に心が入ります。「ゾーン」に入ると、何もかもがうまくいく感覚が出てきて、目標に向かうすべてのことに集中できる状態になります。「ゾーン」に入るには、集中することが大切です。目標に対して集中できる環境を整えましょう。

●第1印象

Q:私は第1印象が悪いです。第1印象は、0.3秒で決まることに対して、どう思われますか?
A:確かに、第1印象で他人に与えるイメージは、非常に大きな影響があるので、とても大切だと思います。しかし、本当のその人は、第1印象と同じということは、私の経験ではめったにありません。関わっていくと、この人、こんな面もあるんだと気づくことが多く、人は第1印象では決まらないなと思います。

人生は長いので、そういう意味では、第1印象というのはあてにならない。
それよりも、それではないところに本質があるので、私はそちらを大事にしたいと思います。

そういう意味で、私は第1印象はあまり気にしませんが、第一印象と実際の性格のギャップがある人ほど
魅力的に見えます。

●友達関係

Q:私は、ほかのクラスの友達は多いのですが、同じクラスにはあまり親しい人がいません。同じクラスのとても仲の良い一人とずっと一緒にいたので、いつの間にかクラスの輪に入りそびれてしまいました。一度考えるとマイナスな思考が止まらなくなってしまいます。クラスの人と仲良くするにはどうしたらいいでしょうか。
A:実は、みんなそうやって思っているかもしれません。みんな不安かもしれませんよ。とはいえ、女子は一度固まってしまうと、そのあとの人間関係の変革は難しいと思いますので、4月のクラス編成時にチャンスがあると思います。
先手必勝ということで、その時に、友達を作ることと、みんなと、こまめにコミュニケートしていくことでイメージしている感じになると思います。
4月に向けての練習ということで、自分から、クラスの興味のある子に声をかけてみるのもいいと思います。勉強を教えてもらうとか。
借りを作ったり、貸しを作ったりしながら関係性をつなげていくとコミュニケーションの機会ができます。
コミュニケーションは質より量です。回数を重ねていってくださいね。

そんなことしていくうちに、めんどくさくなって、バカバカしくなって、どうでもよくなれば、それはそれで、勉強に集中できるかもしれません。

●決断力

Q:時々、自分には決断力や勇気が不足しているように感じられます。それらへの不足に対し、どのような心構えや対策が有効ですか。
A:まず、そういう自分に気付けていることは、すごく良いことです。多くの人は、そういう自分に気づいていません。
決断や勇気が不足と感じたら、日々の生活の中の小さい場面で決断や勇気を振り絞ることをやることです。

お店屋さんに入って、チャーハンを食べるか、ラーメンを食べるかの決断はしているはずです。朝起きて、学校へ行くときにも、どの靴下を履いていくかの決断もしていると思います。

決断がうまくいくと、ちょっと自信が持てます。
決断のうまい人は、常日頃から決断をしているのです。
決断は、意識して練習すればうまくなります。

それよりも難しい決断が来たら、自分が信頼している人に聞いてください。
5人ぐらいに聞いていくうちに、結論は見えてくると思います。

●甘い

Q:何に関しても自分に甘くしてしまうのが悩みです。
A:「甘い」というのは、自分に対して優しい、という意味でもあり、自分のことをよく知っているということでもあります。
自分の性格を、うまく使えるといいね。

●別の視点から考える

Q:「別の視点から考える」とは、例えばどういう風にするとわかりやすいでしょうか?
なかなか別の視点から考えるのは難しいです。
A:例えば、目の前にある問題を「イチローだったらどうすると思いますか?」「松岡修造がアドバイスするとしたらどんなアドバイスをすると思いますか?」「小学生の目線に立つとどんな景色が見えると思いますか?」
などの質問にこたえようとすると、そういった第三者の視点にたつと思います。
一例をあげるとするとそんな感じです。

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iP-U Letters (issue-160202)

「幸運をつかむコツ:科学的発見のケーススタディ」

この授業は「セレンディピティ」をキーワードに,理性と感性の両方を使いながら「問題発見」の重要性を学ぶワークショップです。

iP-Uの授業はほとんどがアクティブラーニングですが,この授業はその典型です。科学的発見のエピソードを読んで共通点を探し,気づいたことを話し合うグループワーク。その後,グループの意見を全体に発表して共有します。パスツールの免疫やワクチン発見,フレミングのペニシリン発見,島津製作所・田中氏の質量分析装置開発秘話,3Mの「ポストイット」(付箋)開発秘話。。。「幸運」が実は失敗から出発していたり,事実を受け入れる受け入れ方に違いがあったり。どのエピソードも,何か興味深い共通性を湛えているように見えます。山中先生も予想外の実験結果を機に研究の方向性を変えていき,それがiPSにつながっていきますよね。どのグループからも,たくさんの意見が出てきました。

2つ目のワークショップは,幸運をつかむコツを発想するエクササイズ。実話を元に「自分ならどうする?」と考えます。答えがひとつではない問題にチャレンジするのは,理系人間には難題? いやいや,良い研究者は左脳(理性)だけでなく右脳(感性)も上手に使っています。左脳と右脳をどちらも開発することが,みなさんの夢の実現には不可欠です。

研究の発展,キャリアの発展,あるいは仕事の循環には,やはり「良い流れ」があるように思います。それを考えるのに,高校生は早すぎるなんてことはないと思います。目前の大学選びにだってつながっているのですから。

“Chance favors the prepared mind.”

有名なパスツールの言葉で授業は締めくくられました。

あなたの“the prepared mind“とは,どんなものですか?

あなたはどんな「準備」をしていますか?

 

受講生の感想・・・これを読むと,みんながちょっと幸運に近づいたことがわかりますね。

  • 幸運というのは自分が何もしなければ訪れない,逆に行動を起こすことができるなら訪れるものなんだとわかりました。
  • 幸運は「偶然落ちているものを拾う」というよりは,「つかみ取る」ものだとわかりました。
  • 努力をすれば帰ってくるという良い例を知ることができて嬉しかったです。
  • iP-Uで毎月出している「成長報告書」は,研究だけでなく,普段の生活で幸運をつかむためにも大切なものだということがわかりました。
  • アイディアは既存のものの組み合わせであるという話が印象に残った。良いアイディアは,今までは一種のセンスのように思えて,到達できるかわからなかったが,多少ハードルが下がったように思えた。アイディアを生み出すために,教養を広くしていきたいと思いました。
  • 他者に何かを与える気持ちが幸運につながるということが,新鮮で印象に残りました。
  • 自分にもチャンスをつかむ可能性があることに嬉しくなりました。以前は,成功している人たちは,特別なその分野に秀でる才能を持っているのだと思っていました。しかし,実はそうではなく,努力とほんの少しのひらめきと物事に対する執着心があれば,誰でもつかむことができるものだということを感じました。
  • 「成功体験者の逸話を読んで,そこから自分達で見つけていく」という,探求型のグループワークがものすごく楽しかったです。
  • 今まで幸運というものについて,今日ほどしっかり意見を出し合って議論することがなかったので,とても新鮮だった。
  • 自分が気づけるかどうかで,実はいろいろなところに幸運のかけらが転がっているのではないかと感じた。
  • 失敗を失敗と捉えるのではなく,ある種の可能性がなくなり,進むべき道が決まっただけと考えればいいのではないか。
  • 幸運を手に入れるコツが分かり,嬉しかったです。

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iP-U Letters (issue-160126)

こんにちは、コーチング・システムズ稲垣友仁です。成長報告書でいただいたご相談への回答を2つ。
Q: 別の視点から物事を捉えることが上手く出来ないのですが、その発想力はどうすれば実につくのでしょうか。

A: この場面で、~さんだったら、どんなアイデアを出すか?などと考える方法があります。いろんな人の意見に触れることです。

 

Q: 英語が苦手で克服しようと取り組んでいますが、長文になると時間がかかってしまいます。なので英語を覚える時や答える時に、何を重要にすればいいですか。

A: すべては、それを好きになることです。あなたの好きと英語をつなげることです。私は音楽が好きでした。ですので、英語の音楽を聴いたり、自分が歌ったり、そうしていくと英語が苦手というのが消えました。がんばれ。

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iP-U Letters (issue-160104)

みなさん,あけましておめでとうございます。

今年もサイエンスを楽しみながら,自分を成長させる機会をつくっていこう!

あなたの3月までの目標は何でしたか? あなたのビジョンは何でしたか?

 

12月31日,原子番号113番の元素の命名権が、この元素を合成=発見した理研・森田先生グループに認められました

(日本化学会http://www.chemistry.or.jp/news/information/113-1.html

理研http://www.riken.jp/pr/press/2015/20151231_1/)。

原子核ビームを衝突させること12年・100兆回以上。そのうちで、この新元素ができたのはわずかに3回。そのタフさ、その執念。

寿命が0.667 msしかない合成元素(天然には存在しない元素)ですが、同時期にIUPACから認められた115番、117番、118番と合わせて、周期表の第7周期までが完成です。

私も日本の化学者の一人として、とても誇りに思います。(工学部・大庭)

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iP-U Letters (issue-151228)

こんにちは、コーチング・システムズ稲垣友仁です。成長報告書でいただいたご相談への回答を記します。

●やる気

Q:勉強で苦手な教科に対して中々やる気がでないです。どうすればいいでしょうか。
A:やる気がでないから勉強ができないというのは、感情に左右されている状態です。
端的に言うと、やる気がなくても、やればいいんです。
とにかく、問題集などを解いて、トレーニングし続けていくと、おぼろげながらわかってきます。そうして、問題が解けるようになったり、理解できてくると、やる気がでてくるのではないでしょうか。あとは、苦手なものでも、その中に、自分の好きな作業や、自分の好きなことと結びつけることができると
一気に、苦手ではなくなります。
それについては、HPのiP-U Lettersを探してみて下さい。⇒ http://c-bio.mine.utsunomiya-u.ac.jp/iP-U/

●睡眠

Q1:高校生活を始めて1年半以上経ちますが、日に日に眠くなる授業が増えている気がします。
どうしたら眠くならないでしょうか?ちなみに平日の睡眠時間は約5時間です。

A1:何が原因かはっきりとは言えないとは思いますが、時期的なもの、睡眠不足、毎日に刺激がない、などのことが考えられます。この時期、このような質問は増えてきます。
睡眠は、その人にあった時間があるので、寝る時間が取れるようでしたらしっかりと取るといいと思います。睡眠時間でないとしたら、はっきりとした目標が持てていないからかもしれません。やりたいことを時間をとってやってみるといいかもしれません。勉強じゃなくてもいいですよ。日々、情熱を持って生きていれば、眠るのは、もったいなくなると思います。

Q2:朝、なかなか起きられないのですが、どうすればよいと思いますか?
睡眠時間は足りていると思っているのですが。ちなみに、昼間にすごく眠くなることはないです。

A2:朝に起きられない体質なのではないかと思います。よく、低血圧だと朝が苦手だと聞きます。昼間に疲れて、ぐっすり眠れると、朝、パッと目覚めると聞きますが・・・。いろいろ試してみて下さい。
Q3:勉強する時に、眠い時は眠い中、無理でも勉強した方がよいのか、それとも、眠い時は
寝た方がよいのか、どちらが効率が良いですか?

A3:効率という点では、寝た方が良いです。
しかし、時には眠くてもやりきらなければならない時はやりきると眠気が飛ぶこともあります。本当に疲れて眠い時と、目の前の事と向き合いたくないために体が抵抗をするために眠気がくることがあります。その辺りを自分で判断する事ですね。

●勉強

Q1:私の冬の目標は、国、数、英の基礎固めです。暗記が多く、勉強をしていると、キャパオーバーと感じることがあります。集中力も切れやすくなってしまうので、こういった時はどうしたらいいでしょうか?

A1:力技で覚えるには限界があります。思っている以上に人間の力はすごいものですので、力を入れてやる必要はないと思います。何度もやっていく中で、効率は上がっていくから、楽に何度かやってみて下さい。力を入れすぎるから集中力が切れやすくなるのです。

Q2:どうしても自分がミスをしてしまうことを許せない自分がいるということと、完ぺきでないと
ダメだと思ってしまいます。数学の問題などで初めてあった問題を解くことができなかった時に、「ああダメだ」と思ってしまう。つまり、自分の中に、変なこだわりのようなものが出てきてしまっていて、それに理屈で自分を納得させようとしてもできません。どうしたらよいでしょうか。

A2:1つは、納得させなくても良いという考え方です。徹底的にこだわる。自分が持っている完璧な自分に応えていくことで、すごく伸びる可能性があります。「ダメだあ」と思うのではなく、「やってやる」と最後までもがいたり、出来なかった出来なかったときは、自分を伸ばすチャンスと思うことかな。
Q3:絶対にこれだけはやる、と決めて直前までやる気なのですが、いざやるとなると手が付かなくなってしまうのは、どうしたらいいでしょうか?
どれだけ自分に言い聞かせてもできなくてずっと悩んでいます。

A3:あなたは他の人よりも、自分に嘘がつけないタイプかもしれません。基本的に、その作業を行うことで起きる「嫌な気持ち」を味わうのが嫌なのだと思います。もう少し、やりやすいところから始めて、気づいたら、その作業をやっていたという流れにもっていけるといいですね。例えば、最初は好きな音楽を聴きながら、自分自身の調子を上げて、その作業に入り、乗ってきた所で、音楽は切るなどの自分を上手く鼓舞していく、方法が見つかるといいですね。小さい子どもは、嫌なものは、言い聞かせてもやりません。でも、何か好きなものを人参としてつるしたり、それ自体が面白いと分かると動いてくれます。例えが悪いかもしれませんが、そんな感じです。

Q4:高校になってから科目数が増えて、定期テストの勉強が思うように進みません。計画を立てようにもなかなかうまく進みません。計画をたてようにもなかなかうまくいかなくて困っています。どのようにして勉強すればいいですか。

A4:うまく効率的に時間を使わないと、そうなると思います。高校になると量が多くなりますからね。そうならないために一番いいのは、授業を理解することです。授業を理解できていれば、テスト勉強は楽になります。後からやるのではなく、その都度、理解してしまうことが大切です。
●説明する

Q1:調べたことが難しく、分かりやすく説明することができません。うまくまとめて、発表する方法はありませんか?。

A1:まずは自分の意見を持つことですね。はっきりと自分の意見を持てないのに、分かりやすく説明するのは難しいでしょう。分かる人に聞いたり、誰かに手伝ってもらいながら、理解をまず深める事です。そうすれは、あとは何とかなるのではないかと思います。

●進路

Q1:進路を考えるにあたって、興味があるものはいくつかあるのですが、その中で、「一番興味がある事」を選ぶべきなのか?「一番得意なこと」を選ぶべきなのか迷っています。

A1:「興味」か「得意」かということですね。ぜひ、期限ギリギリまで一生懸命考えてください。
どちらがいいか、という答えは、ないと思います。興味を選んでうまく行っている人もいるし、得意を選んでうまく行っている人もいます。期限までに、自分なりに一生懸命考えて、決めたら、それで一生懸命やっていくことだと思います。将来的には、変更するのもありだと思います。自分の中で一生懸命選べば、最終的に行きつくところに行きつくのではないかと思います。決断するプロセスが、とても大事なのです。

Q2:今、夢がだんだんと決まってきていて、「医師」か「環境に関する仕事」につこうか迷っているのですが、どのように絞って行くのが良いですか。

A2:いろいろな絞り方があります。とりあえず体験をしてみてから、シックりくる方を選んだり、
将来も続きそうなものを選んだり・・・。とにかく、今、完璧な決断を行うのは難しいとは思いますので、焦らず期限まではじっくり考えてください。そして、期限がきたら、それまでの考えで選ぶ。選ぶ要素については、人によって違うので、どちらもメリットとデメリットを書き出してみるといいかと思います。

●不安

Q1:研究で大切なのは数学だと、先生からお話がありました。私は数学は好きなはずですし、そこまで苦手ではありませんが、私は頭が悪いので、先生方に迷惑をかけてしまうと思うと不安でなりません。

A1:先生は、そういう人をサポートする役割ですので、大丈夫ですよ。迷惑をかける生徒ほど思い出深いものになりますし、教師の力を引き出してくれるものです。

Q2:最近、勉強や学校生活で失敗が続き、どうも自分に自信が持てません。自分に自信をもてるようにするにはどうすればいいですか?

A2:そんな時もあると思います。多分、出来ていることもあると思うので、そちらにも目を向けることです。すごいことを達成しようと思うと、難しいですから、小さい成功を積み上げていくことで、自分自身に自信を取り戻していってください。自分に自信を持つには、結果を出すことと、決めたことをやりきることの二つです。

Q3:自分が理系に進むことを決めてから、周りのクラスメイトは文系に進む子が多く、なんだかよくわからない距離感を感じる。人間関係につかれてしまったことで、クラスにいるのが苦痛になりかけている気がしている。このことは、進路上しかたのないことでしょうか?

A3:仕方がないと言えば、そうかもしれません。方向性の違いが生まれたので、そうなっているだけのように思います。互いに、先のことを考えて、今のお互いについて交流できないのです。でも、だからと言って嫌いになったとか、そういうのはないと思います。そう思っていることについて、信頼のおける友達(話を聞いてくれる)に相談できるといいね。

●目標

Q1:目標に対しては良いスタートダッシュをすることが出来るのですが、中盤~終盤にかけての気持ちが入らずいつも最後に焦りを感じてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

A1:一度、逆をしてみたらどうでしょう? 最初に力を入れすぎると、マラソンのように息切れしてしまいます。最初は、ゆっくり行って、途中で、ペースを上げてみるというのをやってみて、自分のよいペースをつかめるといいですね。

Q2:積極的に手を挙げて発言しようと思うのですが、なかなか行動に移せないことが多いです。どのような練習をしたらいいでしょうか。

A2:わかっているのに、手を挙げられないのならば、とりあえず手を挙げてみることです。
完璧でなくても軽く手を挙げてみて下さい。発言する内容が、思いつかない場合は、無理することないと思います。常に、どのようなことにでも、自分の意見を持つことが大事だと思いますし、普段からできることですね。テレビのニュースを見て、自分ならどうするか、どういうことを思うかを自分の心の中で確認していってください。「手を挙げて自分の意見を伝えたい」と思わない限り、積極的に手をあげるのは難しいと思います。そう思えるためには、何をしていったらいいのかを考えることです。

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iP-U Letters (issue-151121)

こんにちは、コーチング・システムズ稲垣友仁です。11月に入り秋も深まってきました。高校では、テスト真っ盛りだと思います。進路についても決定して来ていますよね。この時期、皆さんにはいろいろな負荷がかかってきます。そして決断することも多々ある。目には見えないプレッシャーがかかっています。そうなると、漠然とした不安が、皆さんの下にやってきます。理由が分からないけど、感情的に不安で仕方ないというものです。これは、多くの学生が受けるものなので(私もありました)気にせず、対応方法は下記を読んで自分なりに対応してください。ちょっとした工夫でそういうものは、自分の力になります。失敗にめげずにやり続けていくためにも、セルフコーチングを活用してくださいね。

 

  • セルフコーチング

Q:努力と結果が比例せず、煮詰まってしまい、やる気がでないときがあるのですが、そのようなときはどういう風に物事を見ていけばよいのでしょうか。

A:まずは、努力したからと言って、結果がでるとは限りません。「努力」という言葉を「行動」と置き換えて考えてみて下さい。そうすると、「行動」したけど「結果」がでなかったということになります。要するに、「結果」が出る「行動」をしていないだけです。では、どういう「行動」をしたら「結果」が出るのかを考えてみて下さい。これが、「改善」ということです。改善をしていって、結果が出てくるとやる気が出てきます。結果が悪いからと言って、やる気を下げるのではなく、それをエネルギーに変えて行くぐらいの気持ちで行ってください。

 

Q:自分の意見などに自信が持てないのですが、どうすればいいでしょうか。

A:多くの方がそう感じています。悪いことではありません。それをバネに頑張ればいいと思います。

 

Q:視野を広げるために行った方が良いことは何でしょうか?

A:視野を広げるには、何と言っても体験することです。いろいろな体験をしてみて下さい。リーダーをやってみたり、講座を受けてみたりなどいろいろあります。残念ながら、今すぐに視野は広がりません。

 

  • タイムマネジメント

Q:朝、少し早く起きて勉強しようと思い、目覚まし時計を早く設定して寝るのですが、鳴って目が覚めると「明日からにしよう」と思ってしまい、2度寝して後悔してしまいます。自分のやる気が足りないだけなのか、またどんなことをすればよいか教えてください。

A:朝が弱いようでしたら、この取り組みはそもそも続かないと思いますので、違う方法を試した方がいいと思います。あと、そのままで済んでいるようですので、そういう行動もまた続かないものです。これをやらないとヤバいという活動でないと、難しいと思いますよ。

 

Q:東大生の勉強方法について学校の先生に聞いたり、友達に聞いたり、調べたりして、1日1時間の勉強で東大医学部に合格した人や、1日10時間で東大に合格した人がいるようです。どちらも本当の事だと思いますが、頭のいい人とはどのぐらい勉強しているのでしょうか?

A:上記のように、バラバラです。本当に頭のいい人は、自分自身が何時間勉強したらいいか、自分のうまい使い方を知っています。それだけです。

 

Q:最近、土日なども忙しくて、あまり休むことが出来ないのですが、そういう時にはどうしていますか?

A:すきま時間に休むことです。ホッとする時間が15分でも持てると、落ち着きます。

 

  • 不安など、気持ちのマネジメント

Q:気持ちが不安定になると、冷静に物事を考えられなくなり、気持ちの浮き沈みが激しくなってしまいます。どのようなことが効果的ですか。

A:女子からは、このような質問を多くいただいています。気持ちの不安定さは、身体の影響を受けていることが多いです。身体のバイオリズム的な問題もありますし、天候の違いなどもあります。多くの方が、そうなっているので、あまり気にする問題でもないかもしれません。身体の影響から気持ちに影響を受けているだけですので、そういう時もあるという考え方が一つです。

気を付けるとしたら、普段から体調管理を気を付けることです。気持ちが不安定だなと思ったら、ちょっと休息してみたり、外に出て気分転換をしてみたりなどしてください。2週間以上、その状態が続くようでしたら、病院に行ってみることをお勧めします。

この時期、漠然とした将来の不安もやってきますが、皆が体験しています。大事な事は、それを否定しなくてもいいということです。誰もがあるのですから、そしてそれはずっと続きません。他の事をやり始めると消えていきますので。

休息や楽しむことも忘れずに。

 

Q:最近、正体のはっきりとしない不安というか、何というか、不思議なものが心にひっかかって疲れが取れません。はっきりとさせるために、紙に書き出してみるというのは、大切なことなのでしょうか?

A:そういうのを「漠然とした不安」と言います。結構、多くの人がこれにやられています。理由はないのですが、なんとなく将来の不安がやってくるのです。一時的な感情なので気にすることはありません。ただ、自分自身がやろうと思っていることがきちんと出来ていないと繰り返します。

これまで、ほとんどの人が、何とかなってきました、ですので、あなたもこのプログラムに合格しているのですから何とかなります。そんな感じで切り返すしかないですね。とにかく目の前のやるべきことをやりきることです。

紙に思っている事など書き出すのも一つの手です。ちょっと落ち着くでしょう。あとは、何かに集中没頭することです。そうすると不安どころではなくなりますので。作業を切り替えたりなどもいいですね。

 

Q:自分の行動に対する周りの目が気になるあまり、やりたいことをためらってしまいます。気にしないと一言に言っても、どうすれば良いのかわからず、今まで引きずってしまっています。何かいい気持ちの持ち方などあったら教えていただきたいです。

A:確かに「気にしない」ことは難しいですよね。「~を気にしない」ということは、~を意識している状態でもあります。いい方法として、他の活動に集中していく方法があります。要するに、目の前の活動に目標を持って没頭していければ、周りの目を気にする暇がなくなります。それぐらい熱中できることをやってみて下さい。それを探すことです。

 

  • 人間関係

Q:かけがえない友人います。しかし、彼女に負けないようにと私も一生懸命勉強しなければ」と思う気持ちが、だんだんと「友人を敵視」するようにもなってきてしまいました。ライバル同士、一緒に頑張ろうという気持ちが「絶対負けたくない」と敵のように思うようになってしまったのです。そのためか、態度も少しそっけなくなってしまいました。かけがえのない友人です。もやもやとした暗い気持ちでいたくありません。どうすれば「敵視」をしないようになるのでしょうか。

A:「彼女がいるから自分も頑張れるんだ。本当にありがたい存在だ」という気持ちが伝えられるといいですね。スポーツは試合中は敵視しますが、終わった後は皆友人です。敵視する瞬間があってもいいと思いますよ。こういった一連の自分自身の想いを、その友達と共有できるといいね。こういう友達がいたり、こうやって思えるあなたは素敵だと思います。

 

  • コミュニケーション

Q:私は極度の人見知りで、なかなか周りの人とも話せません。グループワークの際も上手に話せなくて困っています。頭の中では話したいことが整理されているのですが、いざ言葉に出そうとすると言えなくなってしまいます。

A:整理されているのは、すごいと思いますよ。全部完璧に言おうとするので言えなくなるのです。「とりあえず言う」というところで話し始めることですかね。そういう勇気が必要です。

 

Q:英語力の向上に、動詞の意味を調べたり、活用の仕方を覚えたりすること以外に覚えるコツはありますか?

A:人間には、得意な覚え方があります。優位感覚と言います。視覚優位の人は、目で見る情報で覚えます。テレビやインターネットの映像などで覚えるといいでしょう。聴覚優位の人は、耳で覚えるのがいいです。音楽やラジオなどがおススメです。体感覚優位の人は、身体全体の感覚で覚えますので、体験してみたり、外国人の一緒に話すことで覚えやすくなります。言語優位の人は、言葉で覚えますので、誰かとディスカッションしたりするといいでしょう。など、自分の優位感覚で学習方法が変わってきます。

詳しくは、http://www.ne.jp/asahi/kani/nabe/nlp/vakad_testでやってみて下さい。

 

  • プレゼンテーション

Q:国際化が進展していく中で、いずれ自分も海外の人とのつながりが、職に就いた時などに必要になると思います。今、自分はあまり「自分の意見をしっかり述べる」ということが得意ではないのですが、どのようにすれば、その力を養うことが出来ますか。

A:普段から、自分が何を感じていて、何を言いたいかを考えていることが大切です。コミュニケーションは「伝えたいことがある」ということが基本なのです。日本人は、周りの気持ちを察する文化なので、自分を主張するということが二の次になります。「これは大切だ」と思えるものが多くなればなるほど、意見をしっかり伝えることになってきます。しっかりした意見もないのに、しっかりと意見を述べることは出来ません。どんな場でも、「自分だったら」という自分の意見を持つことです。

 

Q:実験結果をパワーポイントにまとめる時、注意した方がいい点はどこですか?

A:専門家ではないのでわからないのですが、言いたいことは1枚に1つだと思います。いろいろ言われても聞いている方は分かりませんので。

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iP-U Letters (issue-151121)2

8/6から始まったiP-U連続講座「地球科学:深海底堆積物コア試料の微化石から進化を探ろう」が,11/7のデータ解析,11/14の最終まとめ,そして12/19の発表会を残して8回の授業を終えました。講師は宇都宮大学農学部生物資源科学科の相田吉昭教授。昨年まで宇都宮高校の滝の原地球科学講座として続いてきた講座(今年も一部共催)を,iP-U用に作り変えて実施しています。

4ペルム紀のフズリナ石灰岩や三畳紀のチャート層やジュラ紀の地層などをフィールドで観察(佐野市葛生など,写真1)。地質標本館(@つくば,写真2)や,国立科学博物館研究部のラボを見学(写真3)。深海底から採取した試料のプレパラートを生物顕微鏡で観察したり,微化石を拾い上げて,電子顕微鏡で観察したり。研究の手ほどきを一つ一つ受けていきます(授業内容詳細は本文最後に)。DSCF0026

筆者は10/12に授業の様子を少し覗いてみました。実験室に入ってみると,みんなそろって熱心に顕微鏡を見ています(写真4)。顕微鏡で砂粒を見ているのかと思ったら,砂粒よりも小さな化石を金属のアルミ製円柱の上に並べているのでした。この円柱は走査型電子顕微鏡(SEM)で化石を観察するときの試料台です。これをイオンコーターに入れて化石の表面にプラチナを蒸着させた後,SEMの試料チャンバーに入れます。真空度を充分に高めたら,狙いを定めて,いよいよ化石を見てみます。SN3M0471

画面に不思議な形が現れる(写真5)。先が尖っていて,蜂の巣のような網目構造。。。緩やかな流線型の骨格。。。

これは放散虫(Podocyrtis chalara)という海生動物プランクトンの化石でした。地層について学んでいると「チャート」という言葉に出会いますが,実は「チャート」という岩石は放散虫などの微化石が海底に堆積してできた放散虫軟泥を起源として硬く固化した岩石で,いまSEMで見ている化石もまさしく深海底の放散虫軟泥から取り出したものなのでした。放散虫はなんとカンブリア紀(5億年前!)から現代まで,ずっと途絶えずに生き継いで来た生き物で,だから地層の年代を決める至準化石になっているのだそうです。岩石ってマグマが冷えてできたものなのかなと漠然と考えていましたが,微化石の堆積物という岩石もあるのですね。そうすると,むむむ,「土」とはいったい何なんだろう?なんて疑問もわいてきます。(実は相田先生は「地質学」を教えていらっしゃいます)SN3M0475

受講生のみなさん,SEM画面を見ながら「1,2,3,,,これは7本」なんて具合に何かを数えています。何を数えているの? 微化石の骨組みの縦のラインの数を数えていたのでした。Podocyrtis属の放散虫は時代が古くから新しくなるにつれ骨組みの微細さが失われ,大雑把になっていくのだそうです(図はこちら→放散虫の進化系列)。だから,縦のラインの数を数えると,この放散虫の生きていた時代,つまりは地層の年代がわかるわけですね。放散虫の進化系列

時代と共にフレームの数が減っていくというのは,むむむ,進化なのか?退化なのか? フレームが減っても強度が保たれているのだとすれば,骨太になっているだけではなくて,力学的に丈夫な形へと変わっていっているんじゃないか。。。筆者も興味がつきません。筆者は化学屋なので,こういう形の「超分子」を作れるかなぁなどと,画面を見ながら考えていました。

相田先生のコメントです: 「宇都宮大学で数少ない地学分野の教員として研究教育に21年間携わってきました。地球科学分野の中でも地質学・古生物学という基礎的な専門分野で,放散虫という微化石を研究しています。海洋中にプランクトンとして生息している放散虫はガラス細工のような繊細な殻をもった単細胞の生き物です。これらの放散虫の殻は深海底に大量に堆積して放散虫軟泥を形成します。陸上でチャートとして知られる堆積岩は放散虫殻が集積してできています。このような珪質堆積物の成り立ちと化石放散虫の進化について研究しています。iP-U講座で地学分野のテーマについて,11回の連続講座で実習を行いながら高校生に直接接してきました。この講座では,地学の分野の研究の楽しさやフィールド体験を経験すること,また連続講座を通じて一つの研究目標に向かって課題をステップBYステップでこなして進むこと,そして研究者が誰もまだやっていないオリジナルな研究を試みることを目指しています。地学が好きで常連で来る生徒さんに加えて,初めて地学のテーマに触れる生徒さんがいます。微化石のディープな世界にどっぷりと浸るか,さらっと体験するか,様々であって良いと思います。担当する者としては,地球科学という分野に少しでも関心を持っていただければ嬉しいと思っています。iP-U地学講座を受けた生徒さんが,科学的思考に何かしら影響を受けて,私も高校生から素直な探究心や熱心さに影響を受けて相互に得るものがあれば良いなと考えています」。

先生の情熱が伝わってきます。私も素直な科学的探究心をくすぐられました。こういう分野も面白そうだなぁ。

先生は毎年ニュージーランドでチャートの研究や両半球の高緯度海域にのみ産出する両極性放散虫の研究を行っているそうです。今年度はiP-U受講生と一緒にニュージーランドに渡り,保存良好な両極性放散虫を含む岩石試料を採取することを計画されています。楽しみですね。

放散虫chalara。名前もチャララと面白いけれど,それにしても無駄のない美しい形です。柔らかな細胞を包む,力学的に洗練された骨格。筆者はガウディの建築を思い出しました。有名なバルセロナのサグラダファミリア教会。あの聖堂に林立する塔が,まるで放散虫の微化石に見える。ガウディは生物のフォルムをモチーフにするデザイン「アールヌーボー(モデルニスモ)」の建築家でした。彼は放散虫を知っていたんだろうか。(工・大庭)

<受講生の感想>

・大学でしかできないような専門的な学習ができてよかったです。地学の連続講座で世界の広さを知ったような気がします。

・目に見えない生物が様々な興味深い活動や進化をしながら生きているのを知り,今までと異なる分野にふれることができて,とても新鮮でわくわくしました。

・50個体以上の写真を多様な図,グラフ,表にすることによって大きな発見があるのだと思いました。また,様々な計算の方法で環境も調べられてしまうことにとても驚きました。

・電子顕微鏡を使えたことがとても嬉しかったです。

・数学好きな自分としては数学的要素を見つけようとしていたが,微化石の本質に面白いと思った。

・充実した1日が過ごせてとても良かった。

・もっと深く勉強して,先生方の話が全部わかるようにしたいです。

・顕微鏡の使い方がサマになってきている気がすることが嬉しいです。iP-Uでもっと自分の力を伸ばしていきたいと思いました。

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「地球科学:深海底堆積物コア試料の微化石から進化を探ろう」授業日程

<微化石探究の現場> 実習や研究者とのやり取りを通して、微化石から古環境を推定する技術と手法を学ぶ。つくばの研究所を訪問して,最先端の研究内容を理解し,また野外での実習を体験する。

8/6 野外実習:栃木県佐野市葛生の石灰岩およびチャートの観察: フズリナ石灰岩,石灰角礫岩,三畳紀チャートおよびジュラ紀の深海起源放散虫泥岩などをフィールド(吉澤石灰工業採掘場など)で観察する。

8/11 つくば研究所見学: 午前中は産業技術総合研究所地質調査総合センターで最先端機器や地質標本館を見学し,また最先端の研究内容を理解するために研究施設のラボを見学してフィールド科学に基づく研究現場を体得する。午後は研究者の案内により国立科学博物館植物研究部の研究室やハーバリウムなどを見学する.

8/21 深海底コア試料の微化石処理とプレパラート作成(@宇都宮大学): ピストンコアやIODPコアなどの深海底堆積物に対して,塩酸処理と過酸化水素水を使って有機物や炭酸カルシウムの溶解・除去といった微化石処理を行い,ろ過,乾燥の後,放散虫プレパラートを作成する。すでに作成済みの放散虫プレパラートを観察し,化石形態の特徴を把握する。

8/26 深海底堆積物やコア試料から微化石プレパラートを作成する(@宇都宮大学): 引き続き,微化石処理を行った残さから放散虫プレパラートを作成する。プレパラートを観察し,特定の放散虫種を探しだし,生物顕微鏡でその形態をスケッチする。形態の各部についてのサイズの測定を行う。

9/19 微化石プレパラートを観察する(@宇都宮大学): 前回に引き続き、研究対象となる放散虫種を生物顕微鏡で観察する。同定する放散虫種を増やしていく。また放散虫Podocyrtis属の進化系列をコア試料毎のプレパラートでどのように殻形態が進化して行くのかを確認する。

9/26 微化石の種の同定と走査型電子顕微鏡による観察(@宇都宮大学): 微化石の群集全体をまず高精細走査型電子顕微鏡により観察し,電子画像を取得する。放散虫Podocyrtis属の種について,高精細走査型電子顕微鏡で観察し,殻形態の写真を記録する。

<微化石から知る年代や生物進化> 得られたデータを解析し、各自が設定した課題の解決を図る。

10/1 データ解析1:微化石の種の同定と古環境・形態進化(@宇都宮大学): 微化石の同定の続きを行い,その結果を用いて種の層位的産出記録をまとめて,形態パラメータの計測を行う。

11/7 データ解析2:環境・形態進化のまとめとプレゼンテーションの準備(@宇都宮大学): これまでの微化石に関する学習、観察、実習、実験などを総合して、古環境の推定や形態進化のまとめを行い、プレゼンテーションのまとめ方を議論する

11/14 iP-U地球科学講座の最終まとめ,データをグラフで表現する。

12/19 まとめ:プレゼンテーション:研究成果の発表会(@宇都宮大学): 微化石の進化系列と形態進化の計測結果と時間的変化,またそこから考察されることを、PowerPoint等を用いて発表する

*参考 <微化石探究入門> 微化石とそれを構成するプランクトンについての基礎、深海底の掘削方法や実際の研究。現場などを講義により学び、実習で解決を目指す課題を設定する。

6/9 講義1:微化石とは何か?(@宇都宮高校): 微化石の一般的知識、海洋プランクトンの種類と殻の組成、植物プランクトンと動物プランクトン、微化石の層位学的分布、生物岩の岩石標本の観察、生物岩の利用、海洋プランクトンの進化、種の出現と消滅、微化石から年代を明らかにする. 参考書の紹介

7/18<講義2>深海底掘削の歴史,放散虫化石から年代,古環境,進化を探ろう(@宇都宮高校)。<実習1>様々な深海底堆積物を観察する: チャレンジャー号による世界周遊探検航海と海洋生物・海洋地質学研究の始まり、統合国際深海掘削計画(IODP)とは? 地球深部探査船「ちきゅう」とジョイデス・レゾルーション号の比較、深海底掘削と微化石、実際の研究現場の様子、放散虫化石種の分類基準、遠洋性堆積物の種類と組成、軟泥と遠洋性粘土、石灰質堆積物と珪質堆積物の種類と観察、海洋の生物生産性と海洋循環と堆積物の種類との関係、実体顕微鏡や生物顕微鏡による観察、今後の調査の課題を設定

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iP-U Letters (issue-151106)

『セルフコーチングQ&A その3』

ふたたび成長報告書でいただいたご相談への回答から。(コーチ・稲垣)

 

『コミュニケーション楽しく会話できるコツ』

Q: 「私は、人とコミュニケーションをとるのが得意ではないのですが、初めて会う人やあまり話したことのない人と楽しく会話できるコツは何ですか?」
A:このようなことは、多くの方が感じています。あなただけではないですよ。相手も同じことを考えていると思って、とりあえず自分から話してみることです。相手に質問したり、普通の話題を行ってみたり、コミュニケーションは質より量です。がんばれ。
『外国人とのコミュニケーション』

Q: 「外国の方と話すことに少し抵抗があります。どうすれば克服できますか。」
A:少し抵抗があるのは普通のことなので、克服する必要はないと思います。自分と同じところを見つけていくところです。外国人でも笑いますし、アイフォンを持っているんです。同じところが増えると、「あ~同じなんだ」と思って抵抗が少なくなります。相手も緊張したりしています。なれることです。

『発表で緊張する』

Q: 「私は、人前で発表する時に極度に緊張してしまい、声が震えて自分が何を言っているのか分からなくなってしまいます。そのため、人にうまく伝えることが出来ません。今まで緊張して、上手く伝えることがほとんどできませんでしたが、練習を重ねれば、上手く発表することが出来るでしょうか。」
A:はい、必ず出来るようになります。
積極的に数こなせば、誰でもうまく話せるようになります。
練習も大切ですが、本番の数と皆の前でスピーチする機会の量を多くしてください。
そういう機会に進んで手を挙げて話すことです。

 

 

 

感想:「todoリスト」

「先月は、忙しいスケジュールの中で、行事と勉強の二つを両立するコツを教えて
くださりありがとうございました。コーチのアドバイスを受けて、TODOメモを利用してみることにしました。早く時間の使い方になれ、充実した生活を送れるようになりたいです。」

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iP-U Letters (issue-151016)

『セルフコーチングQ&A その2』

9月成長報告書でいただいたご相談への回答を紹介します。あなたの目標達成の参考になれば。(コーチ・稲垣)

「体調管理」

Q:「私は風邪をひいたり、季節の変わり目の不安定な時期などにどうしても自分に自信が持てず、何もできなくなってしまう期間があります。こういうときはどのようなことを考え、行動すればいいいのでしょうか。今まで、いろいろと自分でも試してきましたがいまいち変わることができません。何がアドバイスをお願いします。」
A:人間には、バイオリズムがあります。ですので、そういう時期もあるのです。
そういう時期は、頑張るのではなく、休息的な活動を行うといいです。好きな本を読んだり、音楽を聞いたりなど、リラックスする時期だと思って過ごすことが一番です。必要だからそういうことが起こっています。風邪は休めのサインだという考え方で、思い切って休んでみるのも大切な視点かと思います。

逆を言うと、きちんと普段休んでおかないとそういうことになります。休むときは休み、活動すべき時は活動するということを行っていればきっと、そうはならないと思います。無駄なことを普段からだらだらやるような生活をしないことと、普段から楽しんで休息などして、メリハリをつけた生活をしているとそのような状態になるのは少なくなるかもしれません。いろいろなことを我慢しながらやっていると体調に来ます。できるだけ我慢しない生活をするか、身体を鍛えることです。

 

「学習法」

Q:「どうしたら、勉強を効率よく進められるでしょうか?」
A:効率の中心軸は、時間です。物事を時間で区切って、進めていく意識が大切です。学校の時間割のようなイメージですね。もう一つの軸は、決められた時間の中で、どこまで進めるのか、目標設定をするということです。この二つを常に意識しながらやっていくと効率はアップしていきます。
あまり効率に行き過ぎると疲れてきたり、精神的にアップアップな状態になるので、やる内容が多すぎないように、そして、できるだけ楽しんでやれるように、自分でバランスを取っていくことが大切です。1回であきらめずに、何度か検証しながら自分なりの効率を見つけてください。
「集中力」

Q:「自分の好きなことや興味のあることについては、どんなに長時間でも集中していられるのですが、他のことになると集中しなくてはならなくても、集中力が全く続きません。何かいい方法はありますか?」
A:基本的に、人間はそんなものです。他のことの中にある、自分の好きや得意なこととつなげることができると集中力が続きます。上に行く人は、他のものと自分の好きをつなげる力があるから集中出来るのだと思います。

 

「ダラダラ過ごしてしまう」

Q:「今月は、なんとなくバタバタと過ぎてしまったような気がして、あまり達成
感なく終わってしまったので、来月はもっと生活にメリハリをつけて充実した1ヶ月にしたいです。休みの日にダラダラしてしまうことが多いのですが、ダラダラしないようにするコツなどがあれば教えていただきたいです。」
A:ダラダラするのは、休むべき時にきちんと休んでいないということがあります。
時間を決めて、休んでみるのも一つです。ずっと集中してやることは不可能です。物事に優先順位をつけて、無駄なことは極力省き、大切なことだけを行える環境を自分で作っていきましょう。

 

「人間関係」

Q:「他校の生徒と、もっと交流したいのですが、協調性を高めるには、どうした
らよいでしょうか」
A:はずかしくても、自分から話しかけていくことが大切です。みんな同じようなことを思ってますよ。

 

感想:「楽しさとおもしろさにつなげる」

「前回の8月成長報告書のこの欄に「結果に表れないこと」を聞いたところ、自分の中の「楽しさ」「おもしろさ」につなげる必要があると言っていたので、結果を得
ようとしているもの一つだけを考えるのではなく、あらゆる視点を広げることから
始めてみたところ、新しい発見がいくつもできました。ここから「楽しさ」「おも
しろさ」につなげていきたいと思いました」。

 

追伸: 先日急ぎの作文があり,夜遅くまで頑張っていました。徐々に疲れが脳みそにまわってきて,時間をかけてもなかなか文章がつながらなくなり,結局焦りとPCを抱えるように寝てしまいました。自己嫌悪と共に締切の朝を迎えたのですが,いざオフィスでPCに向きあうと,なんと30分で書き上げてしまいました。3~4時間の睡眠でも,疲れが軽減できれば効率は上がるのですね。少し早起きするようにしています。5:30頃起きて,7時頃には仕事を始めています。なんと言っても,早朝に研究のことをあれこれ考えるのは本当に楽しい! フレッシュな頭でゆっくりと考える時間をもつために,7時に始める「仕組み」を作ったのです。通勤にはクルマは使わず,30分歩いています。これも「仕組み」です。英会話を聞きながら,考え事をするためです(運転しながらじゃ危ないので)。健康診断の数値が改善するというおまけも付きました。栃木県の冬の朝はちょー寒いですが,今冬も頑張ります(工学部・大庭)。

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iP-U Letters (issue-151006)

昨日,今年のノーベル医学生理学賞が発表されましたね。素晴らしいご研究で,素晴らしい社会貢献で,心からお祝いしたいですね。

大村先生のご経歴を見ると,優れた研究者の資質とというものをあらためて納得できる気がします(「生命誌研究館」のページが詳しい)。

どんなに大変でも、目標に向かって進んでいく,その心構え。人まねをしないことが大切。地道にコツコツ努力して、自分独自の方法を確立していかなくてはならない。。。

高い目標に執着していく力強さを感じます。

勉強はもちろん必要だ。だけど,もっと深いところからくる,そう,「底力」のようなものが優れた研究者(科学技術人材)にはある。iP-Uの皆さんにはそういった「底力」を養ってほしい。iP-Uの授業はそういう考えで作られています。授業で習ったセルフコーチングを意識していこう! コーチとスタッフがサポートします。

☆iP-Uのコンセプト(テキストp.2): 科学技術を使って「世界を変える」人材、すなわち科学技術を使ってより良い世界をつくる人材を育成する。それがiP-Uのねらいです。「世界を変える科学技術」(iP-X)はどこにあるのでしょうか?それは、受講生であるあなた(You = U)の中にあるのです。あなたを導き、あなたを励まし、あなたを揺さぶり、想像力の封印を解いて、あなたの中にある「それ」を引き出す。それがiP-Uのねらいです。

☆iP-Uが重視する基盤的能力,つまり「底力」(テキストp.2~3):

1. 国際的巻き込み力: 自分の研究に必要なことを,海外派遣時等に英語で受け入れ者等に依頼し,タスクを達成できる。(「グローバルコミュニケーション」などでトレーニングします)

2. 「結果の美しさ」に対する執着の強さ: より高い目標を達成するために,自発的に試行錯誤を重ねることができる。完成形の発表に強い意欲をもつようになる。(「セルフコーチング入門」や「コーチングセッション」でトレーニングします)

3. コツコツ力: 目標管理や時間管理ができ,気分などに左右されずに,少しずつ物事を進めることができるようになる。(「セルフコーチング入門」や「コーチングセッション」でトレーニングします)

4. 科学的審美眼: 研究の完成イメージをもてるようになる(「結果の美しさ」を理解できるようになる)。(「セルフコーチング入門」や「コーチングセッション」でトレーニングします)

5. 発想力: 「逆方向」(別の視点)から考えられるようになる。(「イノベーティブデザイン入門」などでトレーニングします)

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iP-U Letters (issue-150928)

『セルフコーチングQ&A』

ここでは,8月成長報告書でいただいたご相談への回答を記します。きっと多くの人が同じ悩みをもつと思うからです。あなたの目標達成の参考になれば。(コーチ・稲垣)

1. こんな性格をどうしたらいいですか?

1-1 『飽きっぽい性格』

Q: 「目標を決めても飽きっぽい性格で意欲的に取り組めないのが悩みです。どうしたら集中して意欲的に取り組めるのでしょうか。」

A: 性格はなかなか変えられません。性格にあった取り組みを考えることが大切です。

飽きっぽい方は、気分が変わりやすいので決めたことをやり続けるのは難しいでしょう。そんな方は、計画を決めて実行する段階で、臨機応変に行動を変更してもいいと思っていると,ちょっと気が楽になると思います。

英語をやることになっていたけど、気分的に物理がよかったら物理に替える。英語の文法をやることになっていたとして気分がのらなかったら、英語の音楽を聴くとか。多分、飽きっぽい方は臨機応変の力はついていると思うので、その力を使ってください。

あと、集中するには、一つの取り組みに没頭できる状態にすることです。その辺は、下の方に掲載しておきますね。

 

1-2『先送りの性格』

Q: 「私の先送りする性格はどうにかしなければと思っていますが、何かいい方法がありますか?」

A: 先送りする方は、向き合いたくない、嫌な気持ちを味わいたくないということが起こっていると思います。やってしまえば、なんてことはないのですが・・・。

まずは計画の段階で、自分のそういう性格を考えた上での無理のない計画を立てることです。で、もう一つは、「先送りしてもいい」と自分に許可してください。最終的には、つじつまを合わせているはずです。ですので、別に結果がでていれば先送りしてもいいのです。先送りしたら、計画を臨機応変に変更してください。

ただ、最後の段階でつじつまを合わせる時に、あせったり、無理やり徹夜したりなど嫌なことが起こるようでしたら、そうならないための計画を最初から立てることが大事ですし、決めたことをやりきる根性も必要です。そういうシュミレーションを常に行っていれば、先送りはなくなります。

 

1-3 『一度きめてもすぐにやめる』

Q: 「一度決めてもすぐにやめてしまい、やめたことに気づき、またやり始めるという、自分の流れを変えたいです。ずっと継続してやり続けることができるようになるには、どうしたらいいですか?」

A: 続けることは大切なことなのですが、それを行う意味が、自分自身の中で理解できていないと、頑張れません。「それを何としてもやりたい」「なんとしてもやりきらなければ」というものにすることが大切です。そのためには、これをやりきることで自分にどんなメリットがあるのか、将来のビジョンとどうつながっているのかを、もう一度確かめてみることが大切です。

人間は、どうでもいいことには力が入りません。ですので、「やらなければ」「やりたい」というところに自分を持っていくための意味づけを自分の中でやっている人が,継続してやり続けることができるのです。

 

1-1-4 『弱い自分』

Q: 「セルフコーチングで障害となるものとして「弱い自分」という結論に至り、だんだんと根性論になってしまう気がするのですが、ここから発展させていくのはセルフコーチング的には間違っているのでしょうか。」

A: セルフコーチングでは、根性論も大切です。最後の最後は根性です。

しかし、根性論では長く続きませんし、最後の最後でエネルギーが切れてしまします。ですので、根性論が好きな人以外は、ずっと根性論で行かない方が身のためですし、その方が楽で結果もでると思います。

ここで大切にしてほしいことは、自分の性格を受け入れるという所です。自分の性格に逆らって物事をやるほど,エネルギーの無駄遣いなことはありません。そういうものは続かないので、成果がでません。自分の性格を活かした方法にすることがセルフコーチングで一番大切にしたいところです。そういう取り組みになれば、物事は継続し、結果もでるのです。

人は、弱いものです。それを認識したのは良いことです。弱いなりにどうしていくのか?が大切な視点です。「弱者なりの戦略」をぜひ考えてください。根性論は、「強者の戦略」なのです。

自分で出来なかったら他人の力を借りたり、仕組みに助けてもらったりなど、ここがクリエイティビティの発揮するところです。弱い自分をカバーしたり、自分をうまく活かす方法を考えて乗り越えて欲しいです。結果を出し続ける人は、自分自身の弱さを認識していて、それをカバーする方法をたくさんもっているだけなのです。

 

2. たくさんのことをどうマネジメントするの?

2-1 『いくつも一緒にやるコツ』

Q: 「iP-Uと勉強と生徒会すべてを充実させるコツというか、ポイントを教えていただけると嬉しいです。」

A: コツの一つとして優先順位をつけるということです。

人間は、すべてやりきるのは難しいです。その時にやれることは1個だけ。それ以外のことは忘れて没頭できたときに充実した感覚を得られます。1個に集中できる環境をどのように作るかということがポイント。

ですので、優先順位をつけてその順に時間を決めてやり切ってみて下さい。iP-Uをやるときは、iP-Uの事だけを考える。生徒会をやるときは、勉強のことが気になるかもしれませんが、勉強はこの時間にやると決めて、生徒会活動に集中。こういった、切り替えをきちんと出来る環境を、自分自身で創り上げられれば、充実すると思います。

 

2-2 『いくつものことを行う』

Q: 「高校生活が始まって4か月がたちますが、いまだに日々追ってくるテストや学校行事、部活、iP-U、習い事などの様々な行事と、自分自身の課題を消化することができません。どのような工夫をこらしたらよいのでしょうか。」

A: このようなあなたにおすすめしたいことが、「やらないことを決めること」です。

例)TVをみない、ゲームをしない、勉強のときはインターネットを切る、~の集まりにはいかない・・・など。あとは、優先順位を決めて、1つに没頭すると追われている感じは少し落ち着くと思います。

あれも、これもやるのは無理です。

あれと、これをやろう、これとあれはやらない、と決めることが大事な考え方です。

要するに、成功している人は常日頃から決断をしているのです。やるのかやらないのか。決断をしないと、日々周りの出来事に振り回されてしまいます。自分で決めて、周りを動かしていくイメージで生活していくことが大切です。

 

1-3 継続するコツは何? 『継続してやるポイント』

Q: 「自分は目標を立てても上手に実行できません。継続して行い、目標達成できる大切なポイントはありますか?」

A: まずは、目標が本当にやりたいことになっているかどうかが、一番大切です。

目標を見たとときに、ワクワク、ゾクゾクなど楽しみな感覚はありますか? なければ、それが入るように設計し直す必要があります。「やらなければいけない目標」を「やりたい目標」に替えられれば、放っておいてもやります。

今、私は、皆さんへのQ&Aを書いています。30名を超えるレポートを読んで赤ペン入れて、そして、今このQ&Aを書いています。レポートを読んで赤ペン入れるのに3~4時間、そして現在、それをまとめたものを作っています。もう5時間ぐらいかかっています。その他にもたくさん仕事を抱えている状態ですが、その仕事の合間をぬって、レポートを見はじめてから、4日目になりますが、本当に面白い。没頭しています。

僕には野望があります。

皆さんから頂いたQ&Aは、皆さんだけでなく、多くの学生に役立つはずです。これを個人だけではなく、皆さんにも見られるように返答することは、iP-U受講生だけではなく、全国の高校で同じような悩みでつまずいている方を救えると思うと、自分自身がやっていることは、多くの方のお役に立てるかもしれない。これを書籍化したりすることで汎用性がでると思うと,自分のモチベーションになるのです。申し訳ないですが、ひとりの方のためだけに、このQ&Aの記事は書いたわけではありません。

僕の例で恐縮ですが、自分のこのような野望やモチベーションとつながらなければ、そもそも、その活動は続かないのです。

 

1-4 『コツコツ予定を』

Q: 「予定をたてて、それをコツコツとこなすことに何かコツはありますか。」

A: 上のように、まずは、楽しく、意味のある予定・目標にすることです。

無理な努力は長く続きません。あとは、決められた時間に同じことをすることも有効です。習慣の力が人間には備わっています。3週間=21日間同じことを続けてみて下さい。そうすると、それをやらなければ気持ち悪くなると思います。そこまでいくと習慣になってコツコツと行うことが出来ます。

 

1-5 『よりよい計画 計画通り』

Q: 「今月は、あまりよい計画が立てられず、時々計画と異なってしまうことがありました。よい計画を立てるためにはどうすればいいでしょうか。これからテストが続くのですが、ちゃんと計画通りに勉強を進められるかが不安です。」

A: 計画通りが大切ではなく、結果の方が大切だと思うので、計画通りに行かないことは気軽にとらえてください。自分の性格も考えた計画を次に考えてみてくださいね。

 

1-6 『よりよくセルフコーチング』

Q: 「よりよくセルフコーチングをするためには、どのようなことが必要なのですか。」

A: 上記のたくさんのQ&Aをまとめてみました。下記の6点を大事にセルフコーチングしていってください。

◎セルフコーチングのポイント

1.自分の中のモチベーションとつながること。その活動を意味づける。ビジョンとつながる。

2.性格は変えられない。元々持っている性格をうまくつかう方法で行う(弱者の戦略)。

3.臨機応変に変更していく力を使う。

4.やりきる根性も大事。でも、最初からずっと根性論だと続かない。

5.決断する。やるのかやらないのかを決める。

6.優先順位を決めて、没頭できる環境をつくり。順番にやっていく。

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iP-U Letters (issue-150927)

『「有効に組み合わされた脈絡のない記憶」は、それ自体の直観を持ち、予見性を持つようになります。そしてそれこそが正しい物語の動力となるべきものです』(村上春樹、「職業としての小説家」、スイッチ・パブリッシング、p.117)

こんにちは。今日は読書をしています。1週間前に買った、村上春樹の「職業としての小説家」。ようやく時間がとれて、むさぼるように読んでいます。

で、この一文にハタと目が留まった。

これは科学の世界でも同じだ。

「正しい物語」というところを、「卓越した研究アイディア」に置き換えればいいのです。この一文は、わくわくするようなアイディアの来歴を、あるいはセレンディピティというものをとても簡潔に説明しているように思います(セレンディピティについては12月の授業で取り上げる予定です)。

だから、

傑出した科学技術人材になるには、教科書や学校の枠外に出ていくような好奇心と行動と、それによる記憶の蓄積が不可欠だと思います。

小説をどうやって書いているのかということについて村上さんが書いている本が、上の他にもう1冊あるけれど、こちらもとても示唆に富んでいて、私は愛読しています。

村上春樹、「走ることについて語るときに僕の語ること」、文春文庫

こちらの本も「仕事(研究)はどのように進めるとよいのか」、あるいは「夢を実現させるにはどうしたらいいのか」ということを語っているように私には思えて、キャリア科目の授業で取り上げたりしています。

みなさんにも一読をおすすめします。(工・大庭)

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iP-U Letters (issue-150915)

受講生の皆さんの目標の一つは,研究を自分の手で実施した後,その成果を学会で発表することです。とは言え,その学会発表とは一体どんなものなのか,まだ学会を知らない皆さんにはイメージしにくいでしょう。筆者は先週学会に行ってきたばかりでもあるので(9月は学会シーズンだ),今回は学会発表について解説してみよう。

学会とは,同じ分野の研究者が集まったグループ(組織)のこと。国内には大小さまざまな学会がある。そうした組織の主催する研究成果発表会のことも,「学会」と呼び習わしていることが多くて,むしろ学生さんにとっては,この発表会の方が「学会」になっている。

学会発表には大きく分けて,国内学会発表と国際会議発表の2種類がある。後者は国際的な学会組織の主催する研究発表会のことで,国際会議の公用語はふつう英語(日本で行われる国際会議であっても)。国内学会の公用語はたいてい日本語だけど,最近は日本語英語両方OKの学会もあるし,公用語は英語と決まった学会もある。留学生の発表を促したり,海外の研究者に発表に来てもらうために,英語で実施するのがトレンドになっているのです。

さて,ここからは,筆者が先週参加した「第9回バイオ関連化学シンポジウム」を例に書いていこう。この学会は,日本化学会の生体機能関連化学部会とバイオテクノロジー部会が合同で主催している。期間は9月10~12日。会場は熊本大学の工学部キャンパス。内容はDNAとか,抗がん剤とか,バクテリアの酵素とか,生物に関わる分子の話はみんな範疇に入っています。口頭発表とポスター発表の両方の形式による研究成果発表と,講演会で構成されていて,発表件数は319件。発表は普通はひとり1件だけど,筆者のように発表はせずに,学生さんのサポートや情報交換のために来る人もいるから,参加人数はざっと350人くらいにはなる。SN3M0423

次に,こういった学会発表のために,どんな風に準備して,どんな風に発表するのか,ウチの学生さんの例を簡単に紹介しよう。

9月にこの学会があることはあらかじめわかっているので,4月の時点でおおよその計画を立てておく。研究の進捗具合を見つつ,指導教員(私です)と話し合って発表するかどうかを決める。院生なら春と秋の年2回発表が目標だ。

発表は9月10~12日だけど,申し込みはその2ヶ月くらい前に締め切られちゃうから注意しよう。発表内容の要旨(アブストラクト)を書いて,7月17日までに投稿する。要旨は,書いては先生に修正してもらい,また書いては修正してもらって最終版を作る。投稿はwebで行う。

要旨が揃った後,委員の先生方の議論の上でプログラムが決定され,webで公開される。ホテルや飛行機はその前におさえておく(早割りがオトク)。

発表当日までに実験データを整え,自分の研究を紹介するポスターを作り,発表練習をする。学会直前になると,なぜか実験が思うように進まなくなることがある。まぁ,追い込みの苦労は,通過儀礼のようなものだ。

現地に入ったら,初日の朝に受付デスクで要旨集と名札をもらう。名札を首にかけて,さて,まずはどの発表を聞きに行こうか。

ポスターは,発表開始時間までに指定されたボードに掲示しておく。たいていは発表番号が偶数か奇数かで,発表時間が前半後半の2つに分けられている。指定の時間中はポスター前に立って,興味を示した人に説明し,質疑を受けるスタイルだ。ウチの学生さんは偶数番号なので,前半の奇数番号時間帯には他のポスターを見に行き,後半は自分のポスター前に立つ。

偶数時間帯になると,ちらほらと人が来る。ご説明しましょうかと切り出して,まずは研究の狙いと結論を先に話す。後はお客さんの質問をもらいながら,詳しく説明していく。通り一遍のことを話せばいいのではない。自分の考えを述べながら,相手の考えを聴いて議論(ディスカッション)する。学会は他流試合だ。答えにくい質問,厳しい指摘は,ふだんは気づかない視点,論理の盲点を気づかせてくれる。自分の研究をより良くするための薬だから,しっかりメモしておいてね。後でディスカッションしよう。

偶数番号の時間帯にずっと自分のポスターの前に立っていると,別の偶数番号ポスターを見に行けない。だから,自分の時間帯であっても,お客さんがまばらになったら,他のポスターを見に行く。しかし,他のポスターを見に行けないくらいの,お客さんがひっきりなしの人気ポスターになったら,それもまた良い。

口頭発表の場合は,指定された時間帯にあらかじめPCをつないで,映写可能かチェックしておく。この学会では発表15分+質疑5分だが,もっと短い「7分3分」もよくあるパターンだ。沢山のプロを前に発表するのは緊張するけれど,それを克服する方法は徹底的に考察することと,よく練習すること以外にはない。

科学の前ではみんな平等だ。年齢も職位も国境もない。年配の先生にも質問してみるし,年下の学生さんにも教えてもらう。英語での質問だってがんばる。知りたいことを理解できなければ,ここに来た甲斐がない。2日目のポスターセッションの後は講演会だった。今回の講演会の話題は2件とも,我々のグループの研究テーマに近いので嬉しい。学生さんには,どんどん勉強しなさいと背中を押す。ポスターやスライド上の情報だけでなく,研究フィロソフィーまでしっかり聴き取ってね。

学生さんにとっての教育効果は,①自分の仕事(研究)を批判的に見る目を養うこと,②目標を意識し,研究をまとめたり,仕事の完成までのペースメイキングに利用すること,③発表経験や発表準備の経験を積むこと(会社でも役に立ちます),④自分の研究のための情報収集と勉強,そして⑤コミュニケーション,すなわち同世代かつ同じ分野の他大学の学生と知り合って視野を広げ,友達やライバルを作る,といったところだろうか(観光だって,勉強のうちかな?)。だから,学会での発表経験は,どの大学でも教育上重要視されています。

こうして学会で学生さんが勉強できたり,私達が情報交換できるのは,お世話してくださる方々のおかげです。たいていは,会場となる大学の関係者がホストとなって,さまざまな手配を行います。教室のセッティングだけではありません。一度に大勢の人が訪れるから,お昼ごはんの食堂が込み合わないように特別メニューにしてもらうとか,それでも食堂に入れない人のためにコンビニ(学内売店)や近所の飲食店マップを作ったりとか,バスの増便をお願いしたりもするんです。会場係(時間や照明をコントロールする)や受付,駅から会場までの道案内などは学生さんのアルバイト。発表プログラムはプログラム委員の先生方が作る。こうした裏方さん達の献身を忘れてはいけないよ。

 

学会の前日9月9日は台風18号の日でした。早朝に家を出て5分で,今年最悪のずぶ濡れ状態になりましたが,羽田の風雨は思ったより弱く,成層圏まで上昇した飛行機は台風の軌跡の上を飛んでいきました。降り立った熊本は台風一過。たくさんの大きな雲が,早足で青空を駆けていました。その頃,栃木や茨城があんなことになっているとは。。。

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iP-U Letters (issue-150905)

宇都宮大学の学生さんの中には,フォーミュラマシンを作っている人達がいます。全日本学生フォーミュラ大会のためのクルマを,イチから自分達の力で組み立てていくのです。ちょうど,この9月1日~5日は今年の大会開催期間でした。
・ 宇都宮大学学生フォーミュラプロジェクトのサイト(迫力の車載カメラ動画あり)
・ 全日本学生フォーミュラ公式サイト(http://www.jsae.or.jp/formula/jp2/)
8月10日に実施した「熱流体数値解析入門と学生フォーミュラ車両紹介」(杉山教授,加藤助教,原助教)は,そんな学生フォーミュラの活動を紹介しつつ,その基礎になっている熱の流れの解析について学ぶ1日でした。

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↑プロジェクトの大学生、大学院生が説明してくれました。

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↑カウルは炭素繊維でできています。

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↑カウルを外したところ。車の構造がよくわかります。炭素繊維はとっても軽かったでしょ。

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↑フォーミュラプロジェクトの工房も見学。バラしたエンジンとか,フレームとか,カッコいい。

杉山研究室のホームページを覗くと,建屋内の水素ガスの流れとか(原子炉のメルトダウンで水素が発生して,それが建屋の破壊の原因になったことは記憶に新しいところですね),泳ぐ魚の周りの熱の流れ(下図)の様子を,きれいな動画で見ることができます。
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例えば,パイプの中を流れる水は,いつも整然と,円筒内いたるところ同じように流れているとは限りません。パイプの内壁と水との間には抵抗が生じるので,パイプ中心部の方が内壁近くよりも速く流れるのが普通です。流速によっては「乱流」というような状態の流れが生じることも珍しくありません。レイノルズ数とか,ストークスの式とか,さらには”ナブラ”とか,”divergence”とか,大学で流体力学や化学工学や電磁気学なんかを学ぶと出てきます(熱や電流も流れて伝わっていくものなので,流体の考え方が適用されます)。

流体の振る舞いは微分方程式で表わされます。現実の流体は3次元の空間にあるので,X,Y, Zに熱や電流などを表わす変数を加えた,3つ以上の変数をもつ複雑な微分方程式になったりします。紙と鉛筆では頑張っても解けなくて,研究上はコンピューターを使って「数値解」を得ることになります。その数値を視覚的に分かりやすい形(可視化)にすると,非常に興味深い模様や動画が見えてくるというわけです。フォーミュラマシンの形状も,そうした流体研究の一つの応用なのですね。アメリカで工学教育の一環として盛んに行われていた学生フォーミュラを宇都宮に持ち帰った情熱も,熱く語ってくださいました。

 

受講生の感想から:

・フォーミュラ車はとてもかっこよく,またエンジン音がすごくて,車の大きさは大きくないのでとても驚きました。

・最後に見学した車の完成度に驚いた。学生だけであのような車を作ったということにとても感心した。学生が自らスポンサー探しをすることにも感心した。自分もいずれこのようなプロジェクトに携わりたい。

・本物の車を作っているところはナマで初めて見たので感動した。自分も将来いろいろな物を作りたいと強く思った。

・自分達だけで車を1台作ってしまうその技術にも驚きました。知識も豊富で,フォーミュラーカーを見に行ったとき,どんどん専門的なことまで教えてくれる姿勢に驚くと同時に,すごいとも思いました。

・私も実際にエンジンの分解をしてみたいと思いました。

・印象に残ったことは,大学生の熱意です。私達が理解できるようにと,分りやすく,例などを使って説明してくれたのはとてもありがたかったです。

・「湯飲み茶碗内の流れ」がすごく面白かったです。こんないつもの普通のことも,式で表わすことができるなんて,科学はすごいと思いました。

・解析と言うと数値で表わされるものだと思っていたので,グラフになって表わせ,さらに時間経過で動画みたいにできることに驚きました。

・最も印象に残ったのは,水素の流動に関するプログラムの膨大な量だ。13000行ものプログラムを用いてシミュレーションを作り上げていることに驚いた。

・力のかかり方を3Dでなぜ表現できるのかを詳しく知りたい。

・杉山先生の授業では「考え方」について教えていただきました。今までより「考え方」についてよく学べました。夢を持って生きたいと思います。

・見えないものを見えるようにして,新たなことを知るという技術に感動した。

・フォーミュラの大会,頑張ってください!

・今日もとても楽しかったです。ありがとうございました。

 

8月10日はまだまだ暑い夏の盛りでしたが,月末にはめっきり雨が多くなり,気温が下がりましたね。湿度はまだ高いですが,夕暮れには秋の虫が鳴き始めました。夏の花のひとつ,サルスベリはまだ咲いていますが,所々で気の早いキンモクセイが香っているような気がします。皆さんの近くではどうですか?

考えてみれば,キンモクセイが香ってくるということは,キンモクセイの香り分子が大気中を拡散しているということですね。初秋の微風に乗る香り分子は,これまた流体の振る舞いを可視化しているとも言えます。花の香りは,私達が確かに空気の中にいることを実感させてくれます(「空気」は「読み」すぎると気疲れしますが)。

ちなみに,キンモクセイの香りは20種を越える化合物の組み合わせでできています。β-イオノンとか,リナロールオキシドとかが割合多く含まれています。興味深いことに,花期とともに成分の構成が変化し,それによって香りも変化するとあります(Wang et al., Food Chem. 2009, 114, 233-236)。あなたの周りの木でも香りが変化していいきますか? 一本の木のどこに花があるかで違うのかとか,木のある場所と関係があるのかとか,注意してみると面白いかもしれませんね。(工学部・大庭)

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“iP-U Letters (issue-150821)”

8/10~14にEnglish Communication Lab(選択科目B)を実施しました。

EC Labはネイティヴの先生と1対1で会話する時間です。30分間,最初から最後まで英語のみ。講師陣は宇都宮大学全学生必修の英語の授業を担当しているEPUUの先生方。SN3M0414

ネイティヴの方と話すのは初めてという人も多く,最初は緊張気味。しかし,先生方がじっくりと聴いてくれたり,「君が言いたいのは,こういうことかな?」と聴いてくれたりしているうちに,なぜか英語で会話できている自分に気づきます。2回目からはもう大丈夫。少しずつ話せることが増えていきます。

皆さんの感想にはとても良い気づきがたくさん書かれていました。仲間の感想がヒントになったり,勇気付けになったりしそうなので,今回はたくさん披露します。共感できること,あらためて気づくこと,あるんじゃないかな。

 

☆宇大EPUU初体験:

「1対1の英語の授業など普段学校ではできないので,とても貴重な体験になりました」

「英語で1対1でコミュニケーションするのは初めてで,とても緊張しました。途中で焦って聞き取れなくなってしまったこともありましたが,英語で話すことの楽しさをあらためて体感しました」

「学校のALTとはあまり自信がなくて話せなかったけれど,外国の方と話すのは,自分が想像していたよりも楽しかった」

「初めは,途中でわからない単語が出てきたり,言いたいことが見つからなかったらどうしようと思っていましたが,想像以上に話が弾んで,本当に楽しかったです」

「自分の将来の夢を話したときに,一生懸命やればできると応援していただいたので,一生懸命に夢を追いかけて実現したいです」

「どの先生も,拙い私の英語を理解しようとしてくれて嬉しかったです。私がゆっくりでも話し終えるのを待ってくださるので,少しくらい間違えても頑張ろうと思えて,また,間違っているところは直してくださるので,少しずつでも英語が身につく気がします」

 

☆コミュニケーションの本質:

「わからないから黙っているのではなく,何でも話してみるのが,コミュニケーションをとるうえで大切なのだと思いました」

「今回の授業を通して,文法や単語が正確でなくても会話をすることはできるということが分かりました」

「英語が分からなくても,一生懸命相手に言葉を伝えることはとても大切だということが分かりました」

「言いたい単語が分からなくても,ジェスチャーや似たような単語でも伝えることができるんだとわかりました。とにかくまず,話してみることができるようになったと思います。単語が分からなくても相手に言いたいことが伝わったときは,とても嬉しかったです」

「英語は話してみることが大切だ。英語で伝えようとすることの大切さを教えられた」

「言い方がわからなくても,言いたいことを無理やり言うと,思った以上に通じるので,文法が間違っているかもしれないなどということは気にせず,どんどん話してみたいと思いました」

「文が成り立っていなくても,大事なところをしっかり言えば分かってもらえることが嬉しかったです」

「Yes / Noをはっきりしないといけないことが分かりました」

「私はあまり先生の目を見て話すことができなかったので,次からは目を見て話します」

「伝えようとすれば,相手の人にも伝わっていくので,まずはおどおどせずに,ジェスチャーや単語単語でも伝えていけるようになりたいと思った」

「簡単な英語でもわりと会話が続くということが分かった。30分間英語を話し続けられてよかった」

 

☆少しずつ成長していく様子も垣間見えます:

1日目:「今日の授業を受けて,自分の英語力が全然であるとわかりました。今まで学んできたことを生かしきっておらず,英語をもっと学ぶことが必要だと思いました。私は英語がとても苦手で,とくに話すことがあまりできません。ですから,今日実際にやってみて,本当にできないんだなぁと思いました」

2日目:「今日も英語は難しかった。ですが,昨日よりは話すことができたことが嬉しいです。この2日で身についたことは,英語で話そうとすることです。私はアメリカに行きたいと思っています。だから,なおさら,今の状態を改善したいです」

 

「今日1日で3回やりましたが,英語力はすぐには上がらなかった。でも,外国の方と話すことへの恐怖心はあまりなくなったと感じました」

 

1日目:「英語で思っていることが上手く伝えられなくて悔しかったし,相手に理解してもらえないと焦ってしまいました」

2日目:「今日はこの前よりもスムーズに相手と話すことができて,とても嬉しかったです」

3日目:「言いたいことを今日は言うことができました。相手の話を聴くときも,セルフコーチングで教えていただいた,聴く態度をとって聴けました。今日は色々な話ができて楽しかったです。今日で最後になりましたが,はじめは全く英語でコミュニケーションがとれなくて,会話も上手くできなくて悔しかったのですが,今日は1日目よりも会話のようなことができたし,自分に自信をつけることができました。この3回の授業は自分にすごく良い刺激を与えてくださり,より英語の必要さを実感し,英語をもっとがんばって学ばなければいけないなと思いました。また,先生から聞いた色々な旅行の話や,日本とアメリカの文化の違いなどの話はとても面白かったです。すごく楽しかったです。ありがとうございました」

 

1日目:「思った以上に話せない自分にびっくりしました。学校のテストでいい点をとっても,それだけじゃダメだ!と痛感した」

2回目:「さっきよりもリラックスして話せました。相手の目を見て話す。おどおどしない。笑顔で。これが大切だなと思いました」

3回目:「昨日よりぜんぜん自然に話せました! 日本の食べ物や,外国との文化の違いなど,互いが外国人同士だからこその話題が盛り上がりました。だから,私は日本の文化や特色,祭りについて調べて,いつでも英語で話せるようにしたいと思いました。自分が日本人であることは当たり前だから考えたこともなかったけれど,日本人であることを再確認して,誇りを持とう!と思いました」

 

☆課題に気づく:

「あらためて自分のボキャブラリーが貧弱だと実感しました。覚えている単語であっても,なかなか声に出せなかったことが非常に残念でした。このような実践的なプログラムを通して,自分の英語を使える英語にしていきたいと思いました」

「文法がわかっているだけでは,英会話ができないことをあらためて感じました」

「今回の授業は何よりも,自分の苦手な英語が通じ,さらに会話ができたということがとても嬉しかったです。しかし,会話の中で知っているはずの単語が思い出せなかったり,簡単な文も間違えてしまったことがとても印象に残りました。学校のテストなどでは書けるので,とてもショックでした。どうやって勉強したらきちんと覚え,自然に思い出せるのかを考えていこうと思いました。英語を話すことはまだ苦手ですが,とても楽しかったです」

「会話を続けること,教科書や,出された問題ではなく,自分から会話を始めることは,とても難しかったです」

「話をするスピードが違った。呼吸をするタイミングだったり,単語と単語の間のとりかただったり,普段自分が話しているのとは全く違った」

「思ったことを自分の知っている英語の中で話すことの難しさや,とっさに時制を考えることの難しさに気づいた」

「ときどきわからない英単語があったので,文脈から予想するしかないときがありました」

「私はリスニングが得意ではないので,先生の質問を何度も聞き返してしまった」

「何回か私の声が小さくて聞き返されてしまったので,次はもっとハキハキと自分に自信をもって話したいと思いました」

「ただ単語を並べただけだったので,文法を活用できるようになりたいと思いました」

「質問攻めにされるより,する方が大変だということがわかった」

 

☆みんな努力家だね。でも,ちょっとでも話せるようになりたい!って思うよね。

「今夜もう一度,紙に書いてくださった単語や文を発音し直して練習し,次回は一語でも多く言えるようにしたいです」

「今日わからなかったことは,辞書を引いたりしてもう一度確認したいと思います」

「今日は家に帰ってから,自分が将来やりたいことを英語にして,次に聞かれたときは答えられるようにする!」

「自己紹介や家族の話,友達の話など,身の回りの人々について話をすることが多かったのですが,性格に関する語彙が少ないと感じたので,さっそく家に帰ったら調べようと思います」

 

☆勉強法,教えてもらいました:

「話すのには,読むこと,口に出すことなどが大切だと聴いたので,これからは声に出して勉強しようと思った」

「耳を鍛えるとよいと言われたので,もっと英語を聞いて,もっと英語を理解できるようになりたいです」

「話題を変えるときの自然な流れや,言い回しを覚えて,長時間の英会話をできるようにしたいと思った」

「最近になって,洋画を見て英語を勉強するという方法を知りました」

「英語で日記を書くこと,自分で作る単語帳には英語と日本語訳だけでなく,英文や絵を入れるといいことなど,今日からでもできそうなことを教えてくれたので,さっそく今日からchallengeしてみようと思います」

*「どうしたらもっと英語力があがるのか,学習方法を知りたいです」といった質問,いくつももらいました。EPUUの先生方に聞いて,また報告しますね。

 

☆外国のことがもっと知りたくなるよね。外国に行ってみたいよね!

「イングランドについて教えてもらった。ミステリアスな場所があると聞き,行ってみたくなった」

「外国の言葉や文化は,その国に行くなどするとわかりやすいというのは,本当なんだと気がつきました。私もぜひ,外国に行って文化や言葉を学びたいと思いました」

「他の国の人々がどのようなものを好きなのか,日本人の好みとは違うのかなど,他の国の文化なども知りたくなった」

「アメリカではみんな早口でぺらぺら喋るそうですが,諦めないでと言われました。自分は日本から来た。もう一度くり返して,と言えばいいよと言われ,安心しました」

*筆者の研究分野では,来年マーストリヒトで国際会議があります。ヨーロッパ,ぜひとも行きたいなと思ってます!

 

☆自分の国のことって,他の国の人と接して初めて気づくことが多いですね:

「お盆にお墓参りに行くことをうまく伝えられなかったときに,日本の文化を世界に伝えることは難しいけれど大切なことだと感じられました」

「アメリカの人はほとんどペリーを知らないことに驚きました」

「けっこう難しい話を今日はさせてもらいました(WWII,日米の考え方の違いや,今の日本の英語教育など)。自分でも,日本人同士でもしないような話を英語でできたことに驚いています。外国の人とコミュニケーションをとることで,自国の文化を再確認,深く考えさせられるなと思いました」

*東京オリンピックに向けて英会話,という機運があるけど,道案内ができるだけじゃなくて,日本の文化を説明できることが大事だ,とも言われていますよね。「日本のロボット技術が世界一なのは,マンガやアニメの影響だって本当?」とか,「東京スカイツリーには,法隆寺五重塔と同じ技術が使われてるの?」とか,「日本では,古代からとても純度の高い鉄鋼を生産していたの?」とか。さぁ,どうやって説明しましょうか?

 

☆というわけで,上手く話せた人も,上手く話せなかった人も,けっこう収穫があった様子です:

「今日の授業,本当に面白くて,楽しくて,あっと言う間でした」

「2日間連続で英会話レッスンを受け,英語が苦手な私でも,頑張れば思ったことを伝えられることが分かり,自信をもつことができました」

「今までは話す自信がなく,受身になりがちでしたが,自分からもっと話したい,伝えたい,楽しいと思うようになりました」

 

☆筆者が大学院生のとき,ラボにビジターが来たことがありました。ボスに「君の分野の先生だから,空港に迎えに行ったり,東京を案内したりしてくれ」と言われて,慌てて会話学校に行ったりしたんですが,お金が続かず1ヶ月でやめて,結局は「出たとこ勝負」でやりました。実にドタバタなattendantだったのですが,やっぱりこちらが話そうとすることを待ってくれたりして,ぜんぜんちゃんと話せなかったですが,話すことに対する壁はずいぶん下がりました。

衝撃的だったのは,初めて国際会議に出たときのことです。高名な日本人の先生が,ちょージャパニーズイングリッシュで色々な国の人とディスカッションしているのを見て,発音も文法も大事だけど,コミュニケーションしようとする意志が一番大事だと気づきました。上手く話せないと思うと,ついつい後ずさりしてしまいますよね。

私は今でもあんまり英語上手じゃないんですが,もっとできるようにならなくちゃ!と勉強続けています。皆さんは若いから,私よりもずっと上手くなれますよ。一緒に頑張ろう!

☆来週からもう2学期という高校も多いですね。もう補習が始まってるから,事実上2学期というところも少なくなさそう。英語の勉強のモチベーション,維持していますか? iP-Uでの皆さんの目標は,「英語で協力をお願いできるようになること(人を巻き込めるようになること)」。選択Bで気づいたことを,それぞれ自分なりに生かしていってください。

選択Bは今後も続けます(予約法とかは少し変えるかもしれませんが)。それとは別に,またちょっと新しい展開も考えています。乞うご期待。(工学部・大庭)

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“iP-U Letters (issue-150811)”

8月4日,ついに開講しました!

9時から峰が丘講堂で開講式を行いました。43名の受講生と本学関係者の他,ご来賓として栃木県教育委員会から学校教育課高等学校教育担当副主幹の新井先生,宇都宮清陵高等学校校長で栃高研理科部会長の白相先生のご臨席をいただきました。茅野副学長が「栃木県からグローバルに活躍する科学者を育てていきたい。好奇心を発揮して,先生方にどんどん質問してほしい」とあいさつ。これに応じて,受講生代表・臼居君(栃木高校)が「まだ知らない新しい分野にも関心を広げていこうと思います」と決意を述べてくれました。

次の新聞,テレビに取り上げていただきました: 下野新聞(8月5日),読売新聞(8月5日、6日)(地域 ,中高生),とちぎテレビ イブニング6(8月4日)。

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8月4日,開講式に引き続いて「セルフコーチング入門」(共通科目,㈱コーチングシステムズ,稲垣友仁先生)を実施しました。iP-Uが特に大事だと考える5つの「基盤的能力」のうち,3つの力の成長に役立つのがセルフコーチングです。

coaching
self-coaching

コーチングの基礎スキルは「聴く」「承認」「質問」でしたね。iP-Uで何を達成したいのか自分の内なる声を聴き,それを仲間に話す。それに仲間が質問し,その質問に答える。そんなシンプルなプロセスを重ねるうちに,心の深いところで「何か」が温められていく。

研究は好奇心や興味をガソリンにして進んで行きますが,高いレベルのプロとしてやっていくには,やはり目標や計画がとても役に立ちます。iP-Uスタートの日に,高い目標に向かって自力で歩んでいく技術を学びました。これは色々な場面で使えそうですね。

 

受講生の感想(抜粋):

「きちんとした目標を立てて,どうすればいいのかを考えることの重要さに気づくことができました」

「英語による研究論文,発表をやってみたいと強く思いました」

「志の高い仲間と一緒で,とても影響を受けました」

「初めて会った人とたくさん意見を言い合うことができたのは,初体験だったし,とても楽しかった」

「参加している人それぞれが目標を持って参加していることに驚くと同時に,自分も具体的な目標を持つ必要があると痛感した」

「自分の普段の生活を振り返ってみて,だらだらと無駄な時間を過ごしているときがたくさんあると,自問自答して気づいた。また,自分の将来像を他の人に伝えたり言葉にすることで,(将来像が)より鮮明に見えてきた。ここで自分の夢をかなえる術を学んだので,これを活かして研究者の道を目指そうと思う」

「もっともっとセルフコーチングについて学びたいと思いました。私は自己実現の欲求が強いので,自分をもっともっともっと高めるのに,良いツールだと思いました」

「自分の新たな目標や一面が見られたと思うと,iP-Uに参加して本当に良かったなと感じます」

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8月5日には「イノベーティブデザイン入門」(共通科目,宇都宮美術館主任学芸員・橋本優子先生)を実施しました。デザインとは何かというレクチャーの後,宇都宮の街づくりをテーマに,6つのグループに分かれて提案(グランドデザイン)を考えました。

design
design

新しいアイディアを生み出すためには,たくさん引き出しが必要だと先生はおっしゃっていましたね。理系だから文系的なことは知らないというのでは,独創的なアイディアは生まれません。

デザインと言うと「色や形をきれいに組み合わせること」と思いがちですが,実はそれだけではないのですね。色や形をきれいに組み合わせる前に「なぜそのような色や形の組み合わせにするのか」ということが,もっと本質的に重要なのですね。つまり,目的は何で,それを実現する方法は本当にそれでいいのかと,徹底して考えることが「デザイン」であって,色や形の組み合わせはその最終段階に過ぎないわけです。「目的は何で,それを実現する方法は本当にそれでいいのかと徹底して考えること」は,科学の研究や,新製品の開発や,様々な事業を展開するとき,さらには進路や就職先を考えるときにも不可欠です。だから,「デザインする力」はiP-U受講生の皆さんには必須の力なのです。

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8月6日には地学連続講座「地球科学:微化石から進化を探る」(選択科目,農学部・相田教授)がスタートしました!

この日は野外実習「栃木県佐野市葛生の石灰岩およびチャートの観察」。炎天下でしたが,みんな頑張って,フズリナ石灰岩,石灰角礫岩,三畳紀チャートおよびジュラ紀の深海起源放散虫泥岩などをフィールドで観察しました。

物理・化学・生物に比べると,高校で地学を深く学ぶチャンスは少ないのが実情です。地学に興味を持っている生徒さんにとって,iP-U地学講座はまたとない機会です。

地学連続講座はこの後,8/11につくば市の産総研地質調査総合センター地質標本館,海洋地質部,国立科学博物館地学研究部,植物研究部の訪問,8/21には宇都宮大学で深海底コア試料の微化石処理とプレパラート作成と続きます。

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8月7日,「グローバルコミュニケーションⅠ」(共通科目,基盤教育EPUU・Newton先生・Smith先生・Garland先生)を実施しました!

「10円玉100個以上の重みに耐える橋を,ストローとセロテープで作る」といったようなものづくりアクティビティを,全編英語で行いました。ネイティブの先生は英語しか喋りません。しかし,身振り手振りを交えた楽しいトークに次第に引き込まれます。グループの力で課題にチャレンジしながら,英語は苦手な人もついつい英語を使っている。ものづくりと,先生の個性が英語のハードルを下げています。最後は英語によるプレゼンテーションにも挑戦しました。

英語はコミュニケーションの手段。たどたどしくても,言葉が出てこなくても,コミュニケーションはきっとできる。「英語を使って,研究への協力を頼むことができる」:それがiP-Uで学ぶ皆さんの達成目標です。

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(左)10円玉150個をいれた紙コップを,みんなでそーっと橋に置いているところ。

感想:

「制作をしていく中で自然と英語を使っていたので,苦手な英語だと思わなかった。自分の好きな分野を英語で話すことなら,楽しくできるとわかった」

「今日の授業は英語が理解できなくて少し泣きそうになりましたが,今後の自分のためになる授業でした。私が「よくわからない」という顔をしていても,先生方は優しく対応してくださって嬉しかったです」

「言葉がわからなくても,自分が一生懸命な姿を相手に見せることが大事だと思った」

「話し合いを重ねるにつれて徐々に形が出来上がっていき,最終的にはどちらの実験も成功に終わり,達成感と,グループで1つのことを成し遂げる嬉しさを味わえた」

「グループの人たちとも,今日一日だけでとても仲良くなることができました」

「プレゼンということは,相手がいるということ。もっと,聴き手を意識した発表をしたかったです」

「あまり積極的に意見を出すことができなかったのが残念です。わからないことは恥ずかしがらずに聴いて,理解して,話し合いに積極的に参加できるようになりたいです」

「今日一番印象に残ったのは,午前中のチャレンジです。6つのグループが同じ課題に取り組んでいたのに,同じものはできなかったこと。一見,良さそうに見えても,卵が割れてしまったことの2つです。前者からは,同じ道具を使っていても,工夫は無限にあること。後者からは,どれだけ良いもの,自信があるものでも,実際にやってみなければわからない,ということがわかりました」

「今日1日本当に楽しかったです」

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木村CD(コーディネーター)です。

皆さんと大学の先生方とをつなぐ,学級担任のような役割です。ときどき授業の後ろの方で写真を撮ったりしながら,皆さんの様子を頼もしいなぁと見ています。気軽に話しかけてくださいね。(今回のiP-U Lettersは工学部・大庭先生(写真右)と私(写真左)が書きました)

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編集後記

何とか開講にこぎつけられてよかった。3月末に企画が採択されてから,「走りながら創る」方式でやってきました。iP-Uは手作りの学校なのです。スタッフ数人で,それぞれ別の仕事と掛け持ちでやってきましたので,内心ヒヤヒヤでしたが,こうして受講生の皆さんとお会いできると達成感があります。高校や大学,教育委員会の先生方,その他たくさんの方々の応援をいただきました。ありがとうございました。

学校を創るのって,思ったよりたいへんだなと思います。大学の中に創ってるんだから,もちろんリソースはあるわけで,ゼロから立ち上げるのとは違うと思っていたんですが,動かしてみて初めて気づくこともあったりして,受講生の皆さんには「あれ?」というところもあっただろうと思います。ごめんね。

でも,こう書いてみて気づいたのですが,これって研究と同じ進み方ですね。大目標に照らして「これだ」と思ったことをやってみて,結果を見て修正しながら次の手をうつ。その繰り返しが研究を完成へと導きます。iP-Uは高校でもない,大学でもない,塾でもない,どこにもない新しいスクールです。皆さんと一緒にこのスクールを完成させていきたいと思います。(工学部・大庭)

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