講座の紹介⑤

《選択A:幸運をつかむコツ~科学的発見のケーススタディ~》

この授業は「セレンディピティ」をキーワードに、
理性と感性両方使いながら「問題発見」の重要性を学ぶワークショップです。
iP-Uの授業はほとんどがアクティブラーニングですが,この授業はその典型です。科学的発見のエピソードを読んで共通点を探し,気づいたことを話し合うグループワーク。その後,グループの意見を全体に発表して共有します。パスツールの免疫やワクチン発見,フレミングのペニシリン発見,島津製作所・田中氏の質量分析装置開発秘話,3Mの「ポストイット」(付箋)開発秘話。。。「幸運」が実は失敗から出発していたり,事実を受け入れる受け入れ方に違いがあったり。どのエピソードも,何か興味深い共通性を湛えているように見えます。山中先生も予想外の実験結果を機に研究の方向性を変えていき,それがiPSにつながっていきますよね。どのグループからも,たくさんの意見が出てきました。
2つ目のワークショップは,幸運をつかむコツを発想するエクササイズ。実話を元に「自分ならどうする?」と考えます。答えがひとつではない問題にチャレンジするのは,理系人間には難題? いやいや,良い研究者は左脳(理性)だけでなく右脳(感性)も上手に使っています。左脳と右脳をどちらも開発することが,みなさんの夢の実現には不可欠です。

研究の発展,キャリアの発展,あるいは仕事の循環には,やはり「良い流れ」があるように思います。それを考えるのに,高校生は早すぎるなんてことはないと思います。目前の大学選びにだってつながっているのですから。

“Chance favors the prepared mind.”

有名なパスツールの言葉で授業は締めくくられました。

あなたの”the prepared mind”とは,どんなものですか?

あなたはどんな「準備」をしていますか?

◎受講生の感想
・・・これを読むと,みんながちょっと幸運に近づいたことがわかりますね。
◾幸運というのは自分が何もしなければ訪れない,逆に行動を起こすことができるなら訪れるものなんだとわかりました。
◾幸運は「偶然落ちているものを拾う」というよりは,「つかみ取る」ものだとわかりました。
◾努力をすれば帰ってくるという良い例を知ることができて嬉しかったです。
◾iP-Uで毎月出している「成長報告書」は,研究だけでなく,普段の生活で幸運をつかむためにも大切なものだということがわかりました。
◾アイディアは既存のものの組み合わせであるという話が印象に残った。良いアイディアは,今までは一種のセンスのように思えて,到達できるかわからなかったが,多少ハードルが下がったように思えた。アイディアを生み出すために,教養を広くしていきたいと思いました。
◾他者に何かを与える気持ちが幸運につながるということが,新鮮で印象に残りました。
◾自分にもチャンスをつかむ可能性があることに嬉しくなりました。以前は,成功している人たちは,特別なその分野に秀でる才能を持っているのだと思っていました。しかし,実はそうではなく,努力とほんの少しのひらめきと物事に対する執着心があれば,誰でもつかむことができるものだということを感じました。
◾「成功体験者の逸話を読んで,そこから自分達で見つけていく」という,探求型のグループワークがものすごく楽しかったです。
◾今まで幸運というものについて,今日ほどしっかり意見を出し合って議論することがなかったので,とても新鮮だった。
◾自分が気づけるかどうかで,実はいろいろなところに幸運のかけらが転がっているのではないかと感じた。
◾失敗を失敗と捉えるのではなく,ある種の可能性がなくなり,進むべき道が決まっただけと考えればいいのではないか。
◾幸運を手に入れるコツが分かり,嬉しかったです。