岡本 昌憲 助教が平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞

投稿者: | 2017年4月12日

宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターの岡本昌憲助教が平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。受賞対象の研究は、「アブシジン酸の代謝と受容に関する研究」です。本賞は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績を挙げた若手研究者個人を対象としています。授賞式は、4月19日に文部科学省にて行なわれる予定です。

[岡本 昌憲 助教の略歴]

平成18年東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了、博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(DC2、PDおよび海外特別研究員)、理化学研究所基礎科学特別研究員、鳥取大学乾燥地研究センター助教を経て、平成29年度から宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター助教として着任。現在、文部科学省卓越研究員および科学技術振興機構さきがけ研究員を兼任。

[岡本 昌憲 助教 受賞コメント]

このような名誉ある賞を頂き、大変光栄です。本研究は、東京都立大学(現 首都大学東京)において、植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)の研究と出会い、これまで幸運にも一貫してABAを中心とした植物の環境ストレスや種子休眠の分子応答に関わる研究を行なうことができました。本受賞の対象となった研究は、東京都立大学の小柴共一教授の下で開始され、理化学研究所の南原英司チームリーダー(現 トロント大学教授)、神谷勇治グループリーダー、関原明チームリーダー、カリフォルニア大学リバーサイド校のCutler教授の下で研究を継続・進展し、鳥取大学の在職中には、国内外の共同研究者と共に植物ホルモンの研究を発展することができました。本年度からは研究室を宇都宮大学に移して、これまでの研究をさらに発展させていく予定です。最後に、これまで文部科学省には多くのフェローシップを支援して頂き、さらには本賞のためにご尽力を頂いた先生、および推薦して頂いた鳥取大学には、ここに厚くお礼申し上げます。

 

問い合わせ先 岡本 昌憲TEL028-649-5555  okamo@cc.utsunomiya-u.ac.jp